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夜空の武偵
Ammo08。『最強』の壁
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の技は推理できるか?

(______不可視の銃撃(インヴィジビレ)??)

俺は高速でデザートイーグルを抜いて発砲した。
亜音速の速さで銃弾はシャーロック目掛けて飛ぶ。
距離的にはほとんどゼロ距離だ。必ず当たる。
そう思い、放ったのだが……。
……おいおい、嘘だろ?
銃弾はシャーロックに到達するや否や、弾かれてしまう。
それが防弾製の衣服によって防がれたのなら、驚きはしない。
だが、シャーロックは今、腕を鞭のように振るうことで銃弾を弾いた(・・・)のだ。

「……ふむ。なるほど、初めて使ってみたのだけどこれはかなりキツイ技だね。肉体的に。
やはり、赤ん坊みたいに柔軟性がないとやるのはキツイな……」

手の甲を出血しながらそんなことを言うシャーロック。
ポタポタ、と血を流しながらなんでそんなに楽しそうに笑えるんだ。理解できん。
っていうか、い、今のは……間違いない。昔、赤ん坊だった頃の俺が無意識にやった鞭のようにしならせた腕で銃弾を弾く技。
それをやりやがった。
手の甲で銃弾を殴るように弾き、軌道を変えたのだ。腕の関節を鞭のようにしならせることで衝撃を殺して。
だが、さすがに無傷というわけにはいかなかったようだな。

「ふむ。どうやら、僕が使うにはまだ足りないみたいだね」

「何が、だ?」

シャーロックに足りないもの?
一般常識か?

「無論、筋肉が……だよ」

お前は俺の祖父か!
脳筋は一人で充分だよ、このヤロー!

「素手で銃弾弾いといて、何言ってんだこの逸般人が??」

まったく、逸般人は最悪だぜー。

「おや、おかしいな。今の君ならこのくらいできると、そう推理できてるが……」

今すぐその推理止めろ。俺は一般人だから、そんな技できん。
俺はあくまで『普通』の人間なの。

「あんたらと一緒にするな。つうか、少しは自重してくれ」

「よかろう。では、ハンデを付けてあげよう。君が一番強いと思う技で攻めてきたまえ」

「……いいのか?」

「構わないさ。僕にそれが通じると思うなら、全力でかかってきたまえ。
僕はあえて、それを受けよう。ああ、余計な心配はいらないよ。君の全力でかかってきなさい。子供を躾けるのも英国紳士の嗜みだからね」

英国紳士って……そんなんだっけ?
なんか、子供扱いされてるな。実際子供だけどさ。
だが、そんなことを言っていいのか、シャーロック?
言質は取ったぞ?
紳士に二言はないよな?
なら、望み通り……デッカい風穴開けてやる!

「この小惑星……砕けるものなら……砕いてみやがれっ!」

俺はまず、シャーロックから距離を取る為、バックステップで後ろへ跳んだ。そして、日本刀をしまい、バタフライナイフを展開しなが
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