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101番目の舶ィ語
第ニ十話。音央の決意
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んは死なないだろうから被害者になったら新しいかなあ、と思いまして。誰が頭脳は大人で身体つきが子供ですか、殺しますよ。グリグリ」

「言ってねえええええ??」

さらなる刺激を背中に与えてくる一之江さん。痛くて死ぬ。ビームとかよりも一之江に刺されるだけで死ねる。
いや、その刺激があるからこそ、こうして意識を保っていられるんだけどさ。
視力も取り戻せたし。

「これだけ突き刺せば落ちませんね」

「アンカーを突き刺すみたいに?? ってか、おんぶするからしがみついてくれないかな?」

「このエロ坊主。私の柔らかくてボインなあれそれを背中に感じるのが狙いですか」

「一之江の……」

「ボインな」

「あれそれ?」

俺、音央、かなめが疑問の声を上げると、一之江は……ただ一言呟いた。

「殺しますよ?」

「「「すいませんでしたー??」」」

一之江はロア状態であろうが、スタイルはよくならないのだが、それを言ったら文字通り刃物かなんかで風穴開けられるのでこれ以上、口に出すのは止めとこう。

「仕方ありませんね。いつかメリーズドールが空を飛ぶという噂も流すとしましよう」

ぶつくさ言いながらも俺の背中にしがみついてきた。胸はないが、女子だけあって柔らかい感触を背中に感じる。
……と、こんなことしてる場合じゃないな。
自分の掌を前に翳し、球体をイメージするように突き出すと自分や一之江、音央を囲むように大きな透明な膜が張った。
アリサの『絶死の結末(デッドエンド)』に『干渉』して、その『夜話』を『打ち消す』ようなイメージで身を守る結界みたいなものを張ったのだ。
あんまり長くは持たないけど、これで時間を稼ぐことなら出来る。

「そんなわけで、おっちゃんの代わりに探偵が代弁しますと。今のこの状況を覆せるのは、音央さんのボインに秘められた可能性なのです」

「え?? あたしの胸に??」

「ミサイルになるとかです」

「絶対にそれはないわっ!」

「そのミサイルは弾き飛ばせないかもな……うん」

ミサイルでも弾力がありそうだからなぁ……誘導弾逸らし(スラッシュII)が通じないとは……おっぱいミサイル恐ろしい。

「ミサイル言うなあああ??」

「……兄さん?」

「……お兄ちゃん?」

うっ、妹達の視線が痛い。
理亜の目はちょっと据わってるし、かなめは手に何故か包丁持ってるが、それどっから出した?
どうやらこの手の話題は禁句みたいだな。

「それは残念です。ともあれ、胸の中に秘められた貴女の希望。いや、もしかしたら貴女には絶望かもしれません。ですが、それを乗り越える覚悟があるならばきっとこの状況を打破出来ますよ」

「もっとも……それが出来なくても私や
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