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101番目の舶ィ語
第十七話。予兆の魔女
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ロボットが使うような巨大なライフル。メカメカしい未来的なデザインは男心をくすぐり、絶対ビームとか出るだろう、って確信が持てるそんなライフル銃だった。

「って、剣じゃないわよね??」

隣で音央が突っ込みを入れていたが、うん……それは俺も気になってたところだ。
だが、その返答は予想通りだったのだろう。

「わはは、まあ、気にするなよ。私の箒みたいなもんさ。ほら、理亜、かなめ。乗るぜ?」

「はい」

その巨大ビームライフルには何故か背もたれのあるシートが付属されており、アリサはそこにちょこんと座った。理亜はそのシートの後ろに、横座りで乗る。かなめはそんな理亜に背を向けて同じく横座りで乗った。
直後、ブオォォォン! と水色の光を発しながら『アゾット剣』は浮き上がり始めた。
なんともデタラメな物体だな。

「ってか、アゾット剣って何よ??」

「……ロアの知識にはないな。あれが『魔女の魔術』で生み出されたもの、ってのは解るんだが」

フォォォォン、と浮かび上がってきたアリサ達を見ながら俺は思案する。
(あれがなんなのかは解らないが、少なくとも魔術で生み出されたものなら、キリカの魔術のように代償が必要なはず。つまり、そこに勝つ為の勝機がある!)

「さて、そんじゃバトルをおっ始めるとすっか!」

俺達がいる高さまで上がってきたアリサがニヤリと笑う。理亜も風に靡く髪を抑えながら頷き、かなめも「よーし、やっちゃおう!」と楽しそうに笑っている。ジャンヌは自分で出した箒に跨って空を飛んでいる。
よかった。ジャンヌはマトモそうだ。などと安心していた。
ところが。

「ちょっと待ったー!」

「うん?」

元気な、ちょっと待ったコールに目を向けると、スナオちゃんが俺達を見上げているのが解る。
あれ? 乗ってなかったのか。

「いくらアリサがそんじょそこらのロアよりも遥かに強くて、マスターのリアがさいきょーで、かなめもめちゃくちゃずるいロアだからって、わたしが置いてけぼりなのは納得いかないわ!」

と、大声で叫んだかと思えば、次の瞬間。その姿は赤いマントの中に包まれ、消えたかと思ったら、タンッと、着地の音が聞こえ、気づいた時にはアゾット剣の先。『砲身』と思われるところに静かに立っていた。

「わはは、まあ確かに。お前さんがいると戦いは盛り上がるよな」

「ふふーん、わたしがいると心強いでしょ? 空の上じゃなんも出来ないけどね」

「確かにな。ついでに言うと、そこに立たれると私は照準をつけられないんだ」

「あ、ごめん。しゃがめばいい?」

「おお、それならバッチリだぜ。そんじゃ行こうか、リア、カナメ、スナオ」

「うん、マスターの為にこいつらをやっつけちゃうね!」

「本
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