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ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第6部 贖罪の炎宝石
第1章 帰省
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が戦う理由が見当たらない。

ルイズはアホみたいに張り切っているが、俺は乗り気ではない。

ただ、ルイズが行くのであれば、行くしかないというだけである。

それだけが、ウルキオラを後押ししていた。

「なんでウルキオラさんがい行かなきゃならないんですか?関係ないじゃないですか」

「そうだな」

といい、鼻息を漏らす。

シエスタが、胸に顔を埋めてきた。

「死んじゃいやです……。絶対に、死んじゃいやですからね……」

そんなシエスタに、ウルキオラは答えた。

「俺がアルビオンのカスごときに殺されるとでも?」

「確かに、ウルキオラさんはお強いです。でも、何があるか分かりません…私はただただ心配なの」

シエスタは泣きながら言った。

ウルキオラにしてみれば、泣いている意味が全く分からなかった。

そんなシエスタの様子を見守りながら、ルイズの実家に向かっていることが不意に頭の中へ飛び込んできた、

先ほどあったルイズの姉は、なかなかにルイズにそっくりであった。

言われるまで気が付かなかったが……。

俺を警戒しているようであった。

まあ、エレオノールから見れば、ただの平民が貴族を圧するほどの威圧感を持っていたのだから当たり前ではあるが……。

ルイズ以上にお高くとまった態度であった。

ルイズも成長の果てはああなるのだろうな、と考えた。

なにより、ルイズの様子からも、雲行きが怪しいようであった。

実家の奴らと亀裂が生じているように感じた。

今回は、そんなルイズの実家への帰郷である。

ウルキオラは空を見上げて、「面倒なことだ」と呟いた。




その頃、魔法学院。

キュルケとタバサは、がらんとしてしまったアウストリの広場を歩いていた。

今は休み時間である。

いつもなら生徒たちで賑わっているはずなのだが……。

いるのは女子生徒ばかりであった。

下品に上品に、ぎゃあぎゃあ騒いでいる男子生徒の姿が見えない。

「いやいや、ほんとに戦争って感じねえ」

キュルケは両手を広げて首を振った。

男子生徒のほとんどは、士官不足に悩む王軍へと志願したのである。

ギーシュに、あの臆病者のマリコルヌも志願したというから驚きである。

彼らは今頃トリステイン各地の練兵場で、即席の士官教育を受けている真っ最中だろう。

学院が閑散としてしまうのも無理はない。

もちろんタバサも居残り組である。

表向きはガリアの伯父王に忠誠を誓ったように振る舞うタバサが、他所の国の戦争に首を突っ込むわけもない。

キュルケは祖国の軍に志願したが、女子ということで認められなかった。

生々暴れようと思ったのに……、
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