十三話:海水浴
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わにする。
『凄く……可愛い? 綺麗? いや、セクシー?』
「む、無理して褒めなくてもいいです」
『嘘じゃないよ。ただ、全部当てはまって何て言えばいいか……とにかく似合ってるよ』
自分の乏しい語彙力を恨みながら恥ずかしそうにモジモジとするジャンヌを見つめる。
シンプルな紺色のビキニ。タイプはホルターネック、つまり首の後ろで紐を結ぶタイプだ。
下も同じ色のシンプルなものであり、紐で止められている。
しかし、彼女の抜群のプロポーションを引き立てるという意味合いでは最高のものだ。
健康的なくびれに柔らかそうな太腿からヒップにかけての煽情的なラインが見る者を虜にする。
そして何よりホルターネックのバストを強調する特性がいかんなく発揮され、彼女の豊かな胸がとてつもない破壊力を生み出している。
さらにみずみずしい肢体は魅惑的な色気を兼ね備えつつ美しさも醸し出す。
加えて、恥じらう彼女の姿が可愛さも生み出し一つの凶悪な兵器となっているのだ。
「そ、そんなに見つめないでください。……マジマジ見られると恥ずかしいです」
『ご、ごめん。つい見惚れてた』
「もう……さらに恥ずかしくなるじゃないですか」
互いに赤くなり目を背ける。
そんな桃色の空気が出来上がる様を周りの友人達はニヤニヤと見つめる。
「と、とにかく全員揃ったので遊びましょう」
『そ、そうだね』
友人達の生暖かい視線に恥ずかしくなり話題をそらすジャンヌとぐだ男。
しかし、友人達は二人の様子に息がぴったりだなと思うだけで反省などしない。
もっとも、ただ1人ジークフリートだけは優しさから別の場所を見ていたのだが。
「しかし、まずは何をしましょうか」
「私、バレーボールを持ってきたの。だからビーチバレーなんてどう?」
「定番ですまないが、俺はスイカ割りようのスイカを持ってきておいた」
「ボクは海で泳いだり砂浜で遊んだりしたいなぁ」
天草の問いかけに三人が各々の意見を上げる。
マリーはビーチバレー。ジークフリートはスイカ割り。
アストルフォは水泳や砂遊び。
「私はみなさんがやりたいもので結構です」
『俺も、天草は?』
「私も皆様が楽しめるのであれば何であっても大丈夫です」
残りの三人は特に意見はないらしく多数決という形にもならない。
どうしたものかと全員が頭を悩ませる。
そして、自然とぐだ男の方に視線が向く。
「ここは、ぐだ男君に決めてもらうのが一番でしょう。神の啓示もそう言っています」
「おや、ジャンヌも同じ意見ですか。珍しいですね。私もぐだ男君に選んでもらうのがいいかと」
『俺でいいの?』
聖人コンビに推薦され、他の者もぐだ男が決めるのならそれでいいと
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