装甲車両解説(日本編)その2
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(旧ADI社)がベンディゴでさらなる改修を加えて完成した。
その後オーストラリア陸軍が1998年に行った「ブッシュレンジャー」トライアルで南アフリカ共和国のタイパン装甲車に勝利して同軍に採用された。
ブッシュマスターは非装甲車両である「ランドローバー・ペレンティー」の後継装備であり、兵員の防護輸送やパトロールを主任務としているため、基本的に兵員は戦闘前に下車させる。
そのため軽装甲であり、オーストラリア陸軍に採用されているASLAVやM113のような、装甲兵員輸送車や歩兵戦闘車のように乗車しての戦闘はあまり考慮されていない。
ブッシュマスターは北オーストラリアでの作戦に最適化された設計をしており、10名の兵士とその装備品を積載した状態で3日間行動可能な燃料と物資を積載することができる。設計段階では空調装置と飲料水冷却供給装置の両方が取り付けられる予定だったが、
飲料水冷却供給装置についてはコスト削減のためにとり外されている。ただし、
配備後に兵士から不満が上がったため取り付けが再考されている。
歩兵輸送仕様の車両に関しては前方のハッチに5.56mmもしくは7.62mmの機関銃1丁もしくは「CROWS」リモート・ウェポン・ステーション1基、
後方の2つの上部ハッチにはMINIMIのような5.56mm機関銃を1丁ずつ取り付けることが可能。車体は装甲化され、7.62mm弾に対する耐弾性(STANAG 4569レベル1以上)を持ち、かつ爆風を逸らすV字型車体(Vハル)の底面を持つモノコック構造を採用することで、
地雷やIEDに対して強い耐性を有している。空輸に関しても考慮されており、C-130輸送機やC-17輸送機、Mi-26輸送ヘリコプターに積載することができる。
V字型なのは車体下面で地雷やIEDが爆発しても、爆風や衝撃を逸らしてダメージが少なくなるよう、
底部が船の底部のような形をし、車体直下でのTNT火薬9.5kgの爆発力に耐えることができる。また車体がひっくり返っても乗員を保護するよう工夫が施されているからだ。この地雷防御に関しては、
床下の燃料タンクと飲料水タンクも対地雷防御の一助として利用されている。
更にこれらのタンクは、車両の重心を下げて走行安定性を向上させることにも貢献している。
ブッシュマスター装甲車のスタイルは通常の装輪式APCとはだいぶ異なっており、どちらかといえばトラックのシャシーにバン型の装甲車体を取り付けた廉価な車両という印象を与える。被弾面積の低減よりも車内容積の確保が優先されており、全高が高い反面車内は広々としている。車体は圧延防弾鋼板の全溶接モノコック構造で装甲防御力は5.56mm弾、7.62mm弾の直撃に耐える程度であるが、5.56mm徹甲弾、
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