第1章
リア充なんて死ねばいい
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う、女の子が出したらアウトな声まで出る始末だ。落ち着け、俺。気持ちを落ち着けて言葉を放つ。
「そ、……その人、勇者なんですか?」
最初少し詰まったが、まあ大丈夫だろう。すると、本人が柔らかい声で、
「うん、そうだけど」
と、一言。あっけらかんと、言いやがって。
「嵌めやがったな、セレシアぁ………」
つい声が出てしまった。聴かれたのは、魔法使いの人だけっぽかったからちょっと安心。
『どうでしょう?』
てめえ、覚えとけ。
とか思ってると、勇者のとんでもない発言が俺を攻撃した。
「あなたの強さに惚れました!あ、あのっ弟子にして下さい!」
な、なんだって?
「お願いします!」
痛恨の一撃。
想像はできたが、あまりにもセレシアの考えていたであろうプランに乗っかりすぎだろ。その証拠か、セレシアの笑いをこらえる声が聞こえる。
此処まできて断るのは気が引ける。俺が断れないのを見越してやってんだったら、許さねぇぞセレシア。
「わ、分かりました。その責務謹んでお請けします」
「ほんとですか!?有り難うございます!」
「確かに、強さは本物ですしね」
と、魔法使い。
「私も賛成です!」
と、僧侶。
「異論なし………」
と、戦士。
「反対はないみたいですね。上手く教えられる自信はありませんがよろし……」
「あのっ、自己紹介しませんか?」
話を切って魔法使いが自己紹介を提案する。
最後まで言わせてくれよ……。
「そうだね。じゃ僕から。ラルスです。勇者で16歳です」
「私はレナ。魔法使いよ」
「アインです!僧侶してます!」
「ソルジだ……職業は戦士…」
それぞれに自己紹介の特徴があるな……。
「私はマアムと言います。僧侶です」
自己紹介はこれでよしと。問題はアインとソルジなんだがアインが妙にイチャイチャしてないか?ソルジの方も嫌ではなさそうだし。何なの?リア充なの?リア充だったら死ねば……いや、ザラキしてやりたい。
俺の苛立ちなんかどこ吹く風で二人はイチャついていた。
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