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ソードアートオンライン 黒紅の騎士と紫紺の剣姫
黒の剣士
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たわ」
「その様子だと、首尾よく花は、取れたようだねシア……では、その花を渡してもらおうか」
 ネロさんの言葉に、私は絶句してしまいました。
「何言ってるんですか?どうして?どうして、なんですか」
 それまで、口を開かなかったランとキリトが進み出て、口を開いた。
「そうは行かないな、ロザリアさん。いや―犯罪者(オレンジ)ギルド≪タイタンズハンド≫のリーダーさん、といった方がいいかな」
「そういうこったな。ネロ=アーヴィング≪トライエッジ≫のリーダーさん」
 彼らの、顔から笑顔が消失した。
 SAO内において、システム上禁止されている窃盗、傷害および殺人をおこなったプレイヤーはカーソルカラーがオレンジに変化する。それゆえ、犯罪者プレイヤーをオレンジプレイヤー、その集団をオレンジギルドと通称する。―という知識は、彼女らも持ち合わせていたが、実際に見た経験は一切なかった。
 だが、眼前の2人のカーソルカラーはどう見ても緑でしかない。
(どうして、カーソルがグリーンのままなの?)
「……シア。俺らはな、オレンジギルドと言えども全員が犯罪者カラーじゃねんだよ。全員が、それだと町や村にすら入れず衛兵(ガーディアン)NPCに強制的に死亡(ゲームオーバー)だ。ちなみに、昨晩盗聴してたのはうちのやつらな」
「……渡さないっていうんなら、ヤっちゃいましょう。出てきな」
「仕方ないなぁ。クヒヒヒ」
 ネロがフィンガースナップするとぞろぞろとPCカーソルが出てくるが、ほとんどが禍々しいオレンジ色―その数38。
 新たに出現したプレイヤーたちは、銀色のアクセサリーやサブ武装をじゃらじゃらと音が出るくらいぶら下げている。
「き、キリトさん。無茶ですよ逃げましょうよ」
「大丈夫。心配しないで」
「はぁー。こんだけ見事に嵌ってくれると笑えるねー・・・じゃ、ユーリ危なくなったらシリカとシア連れて逃げてね」
 隣に立っていたランさんもキリトさんに続いて進んでいく。
「キリトさん」「ランさん」
その声がフィールド上に響いた途端。
「キリト・・・?」
その言葉を聞いた賊の一人が呟いた。そして、記憶を探るように米神に指を添えて考え出した。
「その恰好……盾なしの片手剣……黒の剣士?ラン?そのコートと右差しの片手剣……黒紅の騎士?」
顔面を引き攣らせ、男は数歩後退し呟いた。
「や、やばいよ、ロザリアさん。こいつら、ベータ上がりの攻略組だ。」
 男の声を聴いた全員が顔をこわばらせている。ロザリア、ネロも開いた口が塞がらないようだ。
実際、シリカもシアも同様だったがユーリは、ニコニコしていた。
「こ、攻略組がこんなとこをウロウロしているわけないじゃない!」
「名を騙っているいるコスプレ野郎のはったりかもしれんぞ。もし、本物だとしても2人ぐらい楽勝
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