暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、戦地を駆ける
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ージ ビルの屋上〜
ゲームの勝者が決定した後、俺達四人はこのステージで最も高いビルの屋上にいた。先程の戦闘の答え会わせをするためだ
「結局……どうしてやられたのか。検討がつきませんね」
弓使いの男、宗輝は今だ自分がどうやって倒されたのか解らないでいた。相方の桜馬も同様に腕を組み頭を悩ませていた
「んじゃまぁ……答え会わせといくか……」
「そうですね……」
賢斗は自分のスキルカードを取り出した……
「俺はこのゲームが始まる前に、コイツに二枚のスキルカードを渡していた…………」
一つは"シャドウムーブ"
もう一つは"バックスアタック"
「シャドウムーブは影の中を自由に移動出来るスキル……お前らのプロテクションの内側に入り込んだのは、このスキルおかげだな。しかもこのスキル、移動速度がライトニングタイプ顔負けなんだよ」
「それじゃ……お主が頻りに空を確認していたのは……」
「このステージ……一定時間が経つと月が大きな雲に覆われる時があってな……それを待っていたんだよ」
そうでもしないとあの金髪に近づくのに、いちいち影のなかを出たり入ったりしないといけないからな……
「バックスアタックは普通に使ったらただの攻撃スキルなんだけと、コイツはチョット特殊なスキルでな……相手の背後から攻撃を食らわせた時のみ威力が数倍になるんだよ……」
でも……よほど幻術の上手い奴か、スピードのある奴じゃないと背後を取るのは難しいだろうけどな
「成る程……私達は見事に術中にはまったとゆう訳ですか……参りました」
「しかし……やはり解せんのじゃが……」
「あん?なにが解せねぇんだよ?」
「これ程のスキルカードを持っていて。尚且つ、そこまでの腕を持つならば。何故……お主は一人でワシらを倒そうとしなかった?」
「……確かに、最初の霧を張った段階でまずお前……桜馬だったか?お前は確実に倒せてたよ……けどな、さっきも言ったけどそれじゃダメなんだよ」
そう言って、俺は賢斗の肩に手を乗せた……
「コイツが……自分自身の力で乗り越えないと、これから先もこのゲームを楽しく遊べないだろ?」
「たった……それだけか?」
「ゲームにおいては此がいちばん重要だろ?」
「……そうじゃな、参った!ワシらの完敗じゃ!」
宗輝と桜馬の二人は賢斗に向かって頭を下げた
「賢斗さん……この度は大変失礼いたしました。もう二度とこのような事はいたしません」
「ワシもじゃ!スマンかった!」
二人の言葉からは、確かに誠意が感じられた……
「うん……いいよ。僕は君達を許す……だから……これからはちゃんとこのゲームを楽しんでね」
「ありがとうございます……」
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