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魔法少女リリカルなのは innocent 〜海鳴に住む鬼〜
鬼、戦地を駆ける
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いた……しかし、ここで桜馬はある違和感に気付く
(何故じゃ……何故、二人で攻めて来ない?この状況なら二人係りでワシを倒すことくらい容易いはず……まさか!)
「宗輝!もう一人がそっちに行きおったぞ!」
『此方でも確認しました。レーダーには霧の中に二人分反応しかありません……恐らく、幻術で姿を隠してると思います……』
「アララ……流石にばれるか……」
どうやら桜馬の予測は適中していたらしい
「成る程……霧で此方の援護射撃を妨害、お主がワシを引き付けている間にもう片方で宗輝を倒す……か。確かに、宗輝の軽装備相手ならあのか細い攻撃でも十分に通用する…………が、しかし」
「しかし?」
「残念じゃったな!宗輝にはあらかじめ、ワシが周囲にプロテクションをかけておいた。たとえ幻術で姿を消していても。プロテクションが壁となり、奇襲を掛けることは不可能じゃ!」
すでに勝ったと言わんばかりに桜馬は勝ち誇った顔をしていた
「しかし惜しいのぉ……二人係りでワシを倒してから宗輝を倒しに行った方が勝率があると思うんじゃが……」
「……そうだな……確かにそうだ」
「なら何故…「けど」…ん?」
「それじゃダメなんだよ……」
次第に周囲の霧が晴れていく……
「…………な!」
桜馬の目はまるで信じられないものでも見ている様だった……
「何故……宗輝が……やられておるのだ!」
目の前には体力が0になって倒れている宗輝と傷一つついてない賢斗の姿があった
「気になるか?……気になるよなぁ……」
幹太は次第に不敵な笑みを浮かべる
「それじゃ……終わりにしようかぁ……」
幹太の言葉と同時に賢斗が桜馬に斬りかかる。トリッキーな動きで相手を翻弄している
「ふん!いくら機動力があるからといっても、その小さな剣でワシを倒すことなど……!!」
一瞬の出来事だった……桜馬が一瞬…賢斗を視界から外した瞬間。賢斗は姿を消していた
「こ……これは!幻術?……いや、こんな早く発動できる幻術のスキルカードなぞ……クソ、プロテクション!」
突然の出来事に混乱している桜馬は取り合えずプロテクションで自分の周囲をドーム状に覆った
「どうだ!これなら何処から攻撃を仕掛けても……「いや…もう君の敗けだよ」……なに!」
桜馬の顔が強ばる……それも当然だ。何故ならさっき消えた人物の声が後ろから……しかもドーム状に張ったプロテクションの内側から聞こえて来るのだから……
「君達に言われた言葉をそのまま返すよ……ゲームオーバーだ」
「おのれぇぇぇ!!」
賢斗の小太刀二刀が桜馬を背後から切り裂き。このゲームの勝者が決した
〜廃墟街ステ
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