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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十話 自由惑星同盟に行ってきます!
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は上院の役割を果たす。枢密院は帝国最高顧問として皇帝を輔弼する責務を持ち、皇帝にのみ責任を持つ。貴族議会については、3年に一度貴族のみの選挙によって選出され、皇帝と貴族に対してのみ責任を持つ。つまり完全に平民を度外視した制度である。
「我が帝国軍はここ数年連戦連勝、反徒共に手痛い打撃を与えておる。今こそ全面攻勢の時ではないか?」
「これはブラウンシュヴァイク公のお言葉とも思えませぬ。ここのところの連戦続きで、物資も兵員も減少しているのは我が帝国も同じこと。これ以上の戦争継続は、貴族社会から税金を徴収しなくてはできぬところに来ておりますぞ。」
ブラウンシュヴァイクもリッテンハイムもとたんに苦虫を噛み潰したような顔になった。貴族にとって特権をはく奪されること、それをにおわされることは何よりも嫌いなことだからだ。
「それほど国庫はひどい状況なのか?平民たちから搾り取ればいいではないか?」
「平民は数の上では多く存在しますが、何よりその財産が少なく、増税したところで反発を食うだけの事。何の足しにもなりませんぞ。」
そうあっさりとはねつけられては、ブラウンシュヴァイクもリッテンハイムも返す言葉がない。だが、この拒絶こそが彼らの次へのステップだった。そしてそれはリヒテンラーデ侯爵も待ち望んでいる展開なのである。
「そうか、であれば卿は全面攻勢には賛成しかねると、そういうことでよろしいか?」
「臣の意見を聞きたいということであれば、そうお答えいたしますが。」
「そうか、ならばリヒテンラーデ侯爵、いっそ同盟に対し使者を送り、降伏勧告若しくは一時の停戦交渉をすべきではないか?」
「なんですと?!」
驚愕した顔を作りながら、リヒテンラーデ侯爵は笑いをこらえるのに必死だった。
「そうだ、突拍子もないことだと卿は思うかもしれないが、コルネリアス1世の親征においても降伏勧告の使者は何度も派遣されておる。また、同盟と帝国が停戦合意に達した時期(恒久的な和平は悉くにぎりつぶされたが、軍事上財政再建上の理由で一時短期間停戦をしたことはこれまで何度かあったのだ。)の前後には必ず両者の間で使者が行き来しておる。今回の事、そう目くじら立てて驚くことのほどでもあるまい。」
「なるほど・・・・。」
リヒテンラーデ侯爵はじっと考え込んでいるそぶりを見せているが、無論これは演技である。いらだってきたリッテンハイム侯爵が、
「いかに!?どう思われるか?我らは皇帝陛下の御名代としてふさわしい者を派遣すべきであると思っておるが――。」
「なるほど、そうであったか!だからこそブラウンシュヴァイク公、リッテンハイム侯、お二方が来られたというわけですな。」
理解したと言わんばかりに感嘆を声に乗せたリヒテンラーデ侯爵の言葉に両者は一瞬ニヤリと顔を見かわした。思うツボにはまったぞ、とい
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