進路指導のウィザード
魔法使いとの契約について(2)
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「ルフェイにゲオルグ、今の魔法使いの契約はまず書類選考からなのか?魔法陣から落ちてくる書類には履歴書のようだが」
「そうですね。顔写真や肖像画がありまして、一誠さんには読めませんが悪魔文字や魔術文字が書かれています。分かりやすく言うとアピール文が書かれていて、経歴や家柄などが記されています」
「昔なら兎も角、今の悪魔に対する魔法使いの契約は書類選考から始まるんだよ。その後の選考、決定仕様は悪魔らに委ねられていて就職活動ならぬ契約活動と言えば分かるかな。一誠」
「なるほど、現代の魔法使いはそれが主流なのか。説明ありがとう、お陰で俺やヴァーリらも理解したからな。昔なら抜け駆けを目指す契約合戦していたそうで、血に塗れた時代があったらしい」
二人の魔法使いからの説明により理解したが、山盛りの書類を抱えて悪魔との契約を巡った魔法使い同士の戦を思い出していた。ま、力のある悪魔との契約はステータスであり生涯の経歴として意味合いを持っているかもしれん。書類の山を指名者ごとに仕分けされていたが、一番はリアスだがこれは当然の結果だろう。
「グレモリー眷属『王』だし、リアスと契約しておけば眷属のアイツらを動かせるかもな」
「うん僕もそう思ったし、グレモリー家と懇意出来る可能性も含まれるからね」
「『グレモリー眷属』と言うカテゴリーだと、一番はリアスさんになるのは当たり前かと」
「何だか俺の言うセリフ全部言われちまったが、リアスが一番人気なのは当たり前とも言える。それ故、リアスが選ぶ相手は慎重かつ強力な魔法使いでなければならん」
アザゼルの言う通りで本来のセリフを掻っ攫った俺らだが、リアスも分かっているのかじっくりと選抜時間もあると同じ事を考えていたようだな。名のある相手じゃないと釣り合わんと思うし、次に多いのはロスヴァイセだけど魔法の使い手。
「なるほど、魔法を研究する上で私の北欧で得た知識・・・・世界樹ユグドラシルに関する物を欲したのでしょうね」
「北欧神話の真実やら知識を得たい魔法使いが多いんだと思うぜ、それに悪魔でヴァルキリーと言うのはレアだと思うな」
ま、ロスヴァイセは悪魔だけど半神である元ヴァルキリーだからかも。アザゼルも同じように頷いていたが、半神が眷属入りと言うのはなかなか無いのかもしれん。で、次に多かったのはアーシア。全種族関係なく治療出来ちまう神器を持っている悪魔は、今の所アーシアぐらいだろうが俺ら黒神にもいるけどな。
「・・・・こ、こんなに沢山の書類を頂ける何て・・・・私で本当にいいのでしょうか?」
「恐縮してるけどさ、回復と言う能力はメリットがとてつもなく大きい。何処の時代、何処の誰でも癒しの力と言うのは究極テーマの一つだったはずだっけか?メフィスト」
『うむ。キミと契
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