第三十六話 要塞都市リュエージュ
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
かったんだけど、あんまり気負うのもあれかなと思ったんだ」
「わはしは気にしませんよ。マクシミリアンさまの指にも……」
「ああ、よろしく頼むよ」
カトレアはマクシミリアンの左の薬指に指輪をはめた。
「はは、ありがとうカトレア。似合うかな?」
「よく似合ってますよ」
「アハハ」
「ウフフ」
この時、2人の間から何ともいえない、砂糖を吐きそうな雰囲気が放出された。キャッキャウフフと笑いあう2人を微笑ましそうに羨ましそうに爆発して欲しそうに通行人は避けて歩いた。
その後も2人は露天を見て回ったり、屋台で買い食いしたりと楽しいひと時を過ごした。
そして夕方、宿舎になっていた、ホテルに戻る道中にマクシミリアンはカトレアに言った。
「明日明後日にもリュエージュは戦場になるだろう。カトレア、本当に帰らないつもりなのか?」
「マクシミリアンさまに、もしもの事があればわたしも生きていられません」
「……男としてこれほど嬉しい言葉を掛けられるとは、ね。分かったよカトレア。僕が勝つところを見ててくれ」
「はい、マクシミリアンさま」
ギュッと、2人は手をつなぎ、マクシミリアンは勝利の女神を手放すまいと手に力を込めた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ