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舞台裏
第五章
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い。
 彼は酒を水を飲む様に飲み干していく。そうしてだ。
 遂にだ。ママはだ。持っていた杯を落としてだ。
 それから床に転げ落ちた。それを見下ろしてだ。
 シャリアピンは立ち上がり酔い潰れたママの襟首を掴んでだ。自分のマネージャーにこう言った。
「下水道はあったか」
「この街のですね」
「それか泥の溜まり場か何か」
「確か肥溜がありました」
 それがあったというのだ。
「街の外れに」
「ではそこに連れて行こう。用意はいいかな」
「はい、これですね」
 マネージャーは笑顔で手にしているカメラを見せてきた。
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