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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第61話:嘘吐きは泥棒の始まり。税金泥棒も然り。
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ぶりを見る限りマオさんの正体に気付いてなかったらしい。
「オジロン……良いんだよ謝んなくて。君達の関係は解っていて放置しておいたんだから。このヘッポコ泥棒を罠に嵌める為に」
オジロン閣下とは裏腹に、まだ状況が見えてこないユニさんは困惑顔のままだ。
「ユニさん……オジロン閣下はね、在るメイドと肉体関係を続けていたんだよ」
「それは知ってます。相手はマオですよね? オジロン閣下の態度で公然の秘密になってま……まさか泥棒って!?」
あぁこのオッサンの態度の所為で、2人の関係は知られていたか。
「そうなんだよユニ……マオが金庫破りをした。つーか、マオは金庫破りをする為にグランバニアに働きに来たんだ」
「そ、そんな……私……と、とんでもない人物を上級メイドに推薦してしまいました!! も、申し訳ございません! リュカ様のご迷惑になることをしてしまいました!」
これまた深々と頭を下げて陳謝する来客者。
「ユニ、良いんだって謝らなくって。ほら頭を上げて……ってか泣かないで!」
女の子に頭を下げられるのが心苦しいリュカさんは、慌ててユニさんの体を起こさせた……でも涙流して謝罪してることに動揺している。
「あのね2人とも、ホント勘弁して。僕はマオがこの国に来た時から、泥棒だと判ってて泳がせてたんだよ。逆に謝るのは僕なんだ。判ってて泳がせて、2人を利用させるように利用したんだからさ」
難しい言い回しだが、マオさんが2人を利用するようにリュカさんが仕向け、結果的にリュカさんが全てを利用してって意味だね。
「それにさ、僕は喜んでるんだよ。まんまと罠に嵌めることが出来て。ユニがマオを上級メイドに推薦してきた時は、抱き締めようかと思ったほど嬉しかったね。オジロンのマオに対する落ち着かない態度を見た時も、
息子
(
ティミー
)
が初めて
彼女
(
アルル
)
とヤった時ぐらい嬉しかったね」
言い方が生々しいな。色香に騙されて煩悩に従った唯の爺に対して……
「でも……」「しかし……」
2人とも納得いかない表情でリュカさんに視線を向けている。
そんなタイミングで真打ち登場(笑)
(バン!!)
「おいコラ金髪野郎! 貴様だろう、私の部屋に侵入したのは!?」
マオさんが何時ものメイド服で、この部屋に乗り込んできた……お怒りを身体全身に纏いながら。
「何かねいきなり? そんな事より、昨晩の約束は如何した? ラーの鏡を持ってきたんだろうな(笑)」
「お前が盗んだんだろう金髪! 私の部屋の隠し金庫に、お前が描いたラーの鏡の絵が入ってたぞ!」
「まぁ酷い。俺の絵が在ったってだけで、泥棒扱いされちゃうなんて、ウルポン哀しい」
「黙れクサレ金髪……」
肩をワナワナ振るわせ、怒りを俺に向けるマオさん。
「お前が盗ったんじゃないのウ
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