第六章
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のストーカーが出て来たら」
「その時はですね」
「退治しよう」
津田は確かな顔で言った。
「その時はね」
「何か津田さんって本当に」
今は真面目な顔で言い切った津田のその横顔を見てだ。チャーンは言った。
「ルパン三世みたいですね」
「怪盗じゃないよ、僕は」
「いえ、性格がです」
「可愛い娘ちゃんに弱いからかな」
「貢ぎますしね。ただね」
「ただ?」
「そうしたいざってところで騎士道なのがですよ」
そうしたところがだ。実にだというのだ。
「ルパン三世ですね」
「そうかな。顔だけじゃなくて」
「ええ、いい意味であのキャラクターですね」
「性格のことで言われたことはなかったけれどね」
「そうなんですか」
「うん、顔とスタイルでやたら言われたけれど」
とにかくルパン三世だと言われ続けていた。しかしだ。
性格でそう言われたことはないというのだ。こうした状況ではだ。
だからだ。彼はこう言うのだった。
「悪い気はしないね」
「じゃあ今は」
「絶対にね。若しストーカーが出て来たら」
まさにだ。その時はだというのだ。そのはっきりとした決意のある顔で。
「退治するよ」
「ええ、そうしましょう」
こうチャーンと話してだ。そのうえでだった。
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