暁 〜小説投稿サイト〜
侮ると怖い
第六章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
のストーカーが出て来たら」
「その時はですね」
「退治しよう」
 津田は確かな顔で言った。
「その時はね」
「何か津田さんって本当に」
 今は真面目な顔で言い切った津田のその横顔を見てだ。チャーンは言った。
「ルパン三世みたいですね」
「怪盗じゃないよ、僕は」
「いえ、性格がです」
「可愛い娘ちゃんに弱いからかな」
「貢ぎますしね。ただね」
「ただ?」
「そうしたいざってところで騎士道なのがですよ」
 そうしたところがだ。実にだというのだ。
「ルパン三世ですね」
「そうかな。顔だけじゃなくて」
「ええ、いい意味であのキャラクターですね」
「性格のことで言われたことはなかったけれどね」
「そうなんですか」
「うん、顔とスタイルでやたら言われたけれど」
 とにかくルパン三世だと言われ続けていた。しかしだ。
 性格でそう言われたことはないというのだ。こうした状況ではだ。
 だからだ。彼はこう言うのだった。
「悪い気はしないね」
「じゃあ今は」
「絶対にね。若しストーカーが出て来たら」
 まさにだ。その時はだというのだ。そのはっきりとした決意のある顔で。
「退治するよ」
「ええ、そうしましょう」
 こうチャーンと話してだ。そのうえでだった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ