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ゲート 代行者かく戦えり
第一部:ゲート 開けり
事件後の地球世界 その1
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するイタミ。
余り日本のサブカルチャーには俺を含め我々は良く知らないのだ。なのでそれに熟知したあんたの手助けが必要なんだ」


「え、えーーっと……(畜生マジかよ!
何で外国のプロの特殊部隊員の皆さんに、俺はfateの説明をしなきゃならないんだ。というか、やっぱり詳しく説明するには型月世界の説明をするべきなのだろうか?もしそうなったら一体どれぐらい時間を必要とするのか分からないぞ。
困ったなぁ……)」



なのでプライスとユーリの2人は戦うかもしれないこの化け物共の確実な情報を少しでも得ようと、
予め上層部から教えられた情報でこの手のジャンルに詳しいオタクの自衛官で、
自分たちと同じく一応精鋭であると聞いているイタミから話を聞こうと隣のテーブル席に座っている迫ると、彼はその言葉に大いに慌てて困り果てていた。


確かに自分は世間の話題&問題となっている人物たちが登場する元ネタを熟知している。というか、
この同人やエロゲー等が好きなオタクと称される人間で、fateを含んだ型月作品を知らないやつはモグリとされる程超有名なので、一応詳しく説明できるのはある意味当たり前だ。それぞれの真名や宝具などもかなり詳しいので確かに適任である。


しかし、それをその手のジャンルに一切興味が無い人たち、
それも脳味噌全て戦闘しか頭にない特殊部隊員の皆さんに、
分かりやすく説明するとなると非常に難しくなるのだ。何せオタクというのは好きな分野に関しては非常に細かいので、
ついつい話や説明に熱中して事前説明無しの専門用語をバシバシ使ったり、脈絡性の無い話をしてしまったりするので余計に分かりにくくする傾向が強いのだ。
なので彼は非常に困り果てていた。一体どのような説明をすればよいのかと。



こうして伊丹は6人の経歴豊富で精鋭の特殊部隊員を前に、
倉田の手助けを借りながらなるべく分かりやすくfateを含めた型月作品の説明を行い、一応何とかそこそこの理解と知識を得てもらう事に成功した。本人たちはもう二度とやりたくないと思っていたが、後にそれを聞きつけた自衛隊&政府上層部に目を付けられ、彼らに対して同じような説明を行う羽目になったのは実に皮肉だろう。


こうして世界に日本のオタク文化が広まり、より一層fateを含めた型月ファンが増える事となり、
伊丹と日本政府の仕事量は説明や対策などで増加した。果たしていったい彼らは何者なのか?なぜ空想の産物が実在するのか?(ゲート)と何か関係があるのか?そうした様々な疑念を抱いたまま、遂に向こうの世界へと自衛隊特地派遣部隊は出陣した。


果たしてどんな出会いが待っているのだろうか?
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