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STARDUST唐eLAMEHAZE
第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#10
DARK BLUE MOONU〜CRUCIFY MY LOVE〜
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そり、
そして最大、最強の 『スタンド使い』
エンヤ、ヴァニラ・アイスにも一目於かれた存在であるコトに
花京院自身は気づいていない。
 そして、自分の背後を歩く一人の女性もまた、
抗いようのない残酷なる 『運命』 の中、
一人孤独に戦い必死にナニカを護ろうとしてきた
『同類の存在』 であるコトも。
「……」
「……」
 互いに無言のまま、蒼炎の美女と翡翠の美男子は、二人共に街路を歩いた。
 日がやや翳りだし、黄昏時の到来が香港の街を朱に染め始める。
 その中で、二人の影が折り重なるようにアスファルトへと伸びた。
 まるで互いの存在以外寄る辺を持たない、巡礼者で在るかのように。 
 海辺から吹き抜ける風が、静かに両者の髪を揺らす。
 そのときだった。
「待って、ノリアキ」
 背後を歩く美女が、唐突に自分を呼び止める。
 振り向いた視線の先、マージョリーが右の建物、否、
その遙か先を見透すかのように鋭い視線を走らせていた。
 そし、て。
「……フ……! フフフ……フフフフフフフフフ……!」
 狂おしくそして兇悪に歪む、彼女の美貌。
 ソレが歓喜で嗤っていると解するまで、花京院は数瞬要した。
「“きやがったわよ” 頼みしないのに次から次へと沸き出てくる。
サイコーに卑しくて浅ましくておぞましい……クソったれのクズ野郎が……!!」
 同時に眼前を駆ける、炎。
 逢魔が刻の到来。
 暗い木蘭色の “封絶” が、二人を呑み込んだ。  


←To Be Continued……


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