進路指導のウィザード
魔法使いとの契約について(1)
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
本来ならリアスが立ち上がり見渡すように話始めるはずが、俺達からの情報提供によって代わりに俺から説明した。
「さて諸君、今日集まったのは他でもない。二つの情報提供の内の一件である『魔法使い』に関して、悪魔との契約期間へと入ってもらいたい」
ルフェイとゲオルグに聞いた話だと、悪魔と魔法使いの関係は古より太く濃い。人間が悪魔に願いをする契約形態とは違う代物で、魔法使いは基本的に自分の魔法研究を生涯に渡って磨き続ける魔の探究者。黒・白・召喚・ルーン文字式・地域ごとの術式とその他にも多くの魔法があり、その中から自分らなりのテーマを決めて一生そこに注ぐ事となる。
「魔法使いが悪魔と契約理由は三つあり、一つは用心棒として後ろ盾に強力な悪魔が居れば面倒な事に巻き込まれた時の相手として折り合いが付けられる。二つ、悪魔の技術や知識を得たいと言うより冥界の技術が欲しい訳さ。魔法使いが研究に使う為に効力を発揮するし、魔法使いが直に冥界に行ったり他陣営経由で入手可能だが魔法使いにとって高リスクだ。三つ、己のステータスにする為に契約して強力な悪魔と契約すれば大きな財産となる。リアスの父親と母親であるケルディムとヴェネラナも、魔法使いと契約して何かあった時の相談事を受ける為に召喚へ応じている。上級悪魔及び、その眷属ならばそれが義務の一つとなる」
「よく知ってるわね、ルフェイとゲオルグに聞いたの?」
「私やゲオルグも知っていましたし、ちゃんとした知識を知ってもらう為に我が主である一誠さんに予習&復習として」
「劣化情報だったとしても、最新情報を持っている僕らなら損はないからね。僕ら魔法使いは直接冥界へは行けないが、君達のような『上級悪魔グレモリー』の眷属なら手軽に冥界へ行ける。あとは僕らがここにいるのは、グレモリー眷属のサポートとしてここにいる」
「俺らはゲートで行けるが、悪魔眷属で人間界と冥界を行き来出来るのは『はぐれ悪魔』の場合だと問題が起こっちまう。夏休みに冥界へ行った時、お前らは列車内で登録したが、ただの魔法使いはハイリスクを要求され魔術師の歴史に名を残す程のなら年間パスポートが手に入る。限定条件だが、悪魔や堕天使でもない者がそう簡単に冥界へ行く事が不可能だが俺らのように自由なのは空間切断で行けても文句はない」
俺らの説明で理解出来たが、己の強力な転移魔法のみで冥界侵入する魔法使いもいるようで、そのような輩は魔法使い協会や悪魔から『危険視=異端者』とも言える。不正入国ならマズイ事でも俺らはフリーパスを発行してるんで問題無し、仲介料が高価でとてもじゃないが全財産でも足りない程にもなる。
例えばフェニックスの涙は冥界でも高級アイテムで、一般魔法使いからすると桁数を増やしても買えない程のレアアイテムとされている。悪魔と契約し、等価交換
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ