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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十四話 双剣訓練
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のは隊長は、部隊長達と緊急会議に出てる」

(緊急会議?何かあったのか??)

そう思ったが、だからと言ってヴィータに聞くことはしない。

必要な事なら、後で連絡がくる筈だからだ。

「んじゃ、日誌出していきますんで」

アスカは机に日誌を置いて退室しようとした。

「ちょっと待て、アスカ」

出て行こうとしたアスカをヴィータが呼び止める。

「は、はい。何でしょうか?」

何かマズイ事でも言ったか?と内心焦るアスカ。

「お前、隊長の訓練を受けてみて、どう思っている?」

唐突にそんな質問をされる。

「どうって言われても…何と言っていいやら…」

アスカはヴィータの質問の意図が分からず、困惑する。

「そんな難しく考えるな。軽く聞いてんだ」

パタパタと手を振るヴィータ。

何か立派な言葉で言うより、直感で言えという事だろう。

「そうッスねぇ…普通じゃ受けられないような訓練ですから、まあ有り難いとか…いや、違うな」

アスカは急に腕を組んで考え出す。少しして、アスカなりの考えをヴィータに告げる。

「…幸せ、ですかね」

「幸せ?」

アスカの答えをオウム返しに呟くヴィータ。

「確かに訓練はキツいですけど、オレ達みたいなヤツに本気で、真剣になってくれて。たくさん心配してもらっているのも分かるし…その…スンマセン。上手く言えなくて」

タハハ、と情けなく笑うアスカ。

「あぁ、分かった。もう今日は休め、な?」

苦笑して、ヴィータはアスカを下がらせた。

一人になり、ヴィータは日誌を手に取る。

「なのはが言ってたっけ。アスカはちゃんと理解しているって」

今、精一杯訓練をして、そこまで気づけないだろうとヴィータは思っていた。

新人達が、今の状況がどれだけ幸せであるかという事に。

だがアスカは、まさに【幸せ】であると答えたのだ。

しかも、部下に対してなのはが真剣であるという事まで見ているのだ。

「まったく、生意気な野郎だよ」

ヴィータは独りごち、日誌に目を通した。

「あっ……」

そして、すぐにパタンと閉じる。

日誌の最後には、個人の感想覧があるが、そこには…

「シグナム副隊長。紫電一閃は一模擬戦につき、せめて一回にしてください。いつか死にます」

とあった。

「……まあ、シグナムにはちょっと言っておく必要があるな」

言ってもムダだろうけどな、ととは思っていたが。
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