青年時代後半編
第五十八話 教師
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っていた人間が何をと思われるかもしれないけど、魔法の力を失ってから取り戻すまでに私だって相当努力した。
少なくともレックスにこうして言えるほどには自分は努力したという自信がある。
「もう質問ないね?じゃあこれで授業を終わります」
「「ありがとうございました」」
レックスとタバサは私より先に部屋の外に出て行った。子供は元気だな。
授業の後片付けをして部屋を出ると、マーリンがこっちに近づいてきていた。
「初めての授業はどうでしたかな?ミレイ殿」
「結構疲れたわよ。まぁでも初めてにしては順調だと思うわ」
「そうですか、それは良いことですわ。後ミレイ殿、午後2時に会議室に集まるようにとオジロン様からの命です」
ということは、捜査になんらかの進展があったていうことか。
「わかったわ、ありがとうマーリン」
「それではミレイ殿また後で」
「ええ、また後で」
懐中時計を見ると、今は午後の1時だった。
後1時間はあるから城下町のカフェでお茶してから行こう。
店員から紅茶とラズベリースコーンを乗せたトレイを受け取って席に着く。
私が今いる席からは花壇が様々な花の色と昼下がりの日光で輝いている様子が見えた。
この光景を見ながら、紅茶とラズベリースコーンを味わうのが私の最近の楽しみである。
スコーンを食べ終え、紅茶を飲み干したところで時計を確認すると1時35分だった。そろそろ行かなくては。
私は会計を済ませると、城内の会議室へと急いだ。
会議室に入るとそこには、オジロンさん、マーリン、サンチョさん、ラインハットの使者の人とルドマンさんからの使者がいた。
「さぁ、人数も揃ったことですし少し時間には早いですが始めさせていただきますぞ」
アベルとビアンカの行方が今回の捜査会議でわかるかどうか、期待を胸に秘め私は意識を集中させた。
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