青年時代後半編
第五十八話 教師
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経緯である。
「今日からあなた達に魔法を教えることになるけど、何故かわかる?」
「それは僕達が勇者だからだよねっ!」
元気よく言ったのはレックスだった。
「そうね。あなた達は勇者だから世界を救う為に戦わなきゃいけないの。その途中であなた達が命を落とさない為にも魔法を教えるからしっかり話は聞いておくように。わかった?」
「はぁい、先生」
「はい、わかりました」
「じゃあ、説明を始めるわね。まずは魔法の種類から勉強していきましょう」
私はチョークを手にとって黒板に文字を書き始め、書き終えると説明を始めた。
「魔法を種類ごとに分けると相手にダメージを与える攻撃呪文、相手の傷を癒す回復呪文、相手に強化する補助呪文、相手の行動を乱す妨害呪文の4つに分けられるわ」
レックスとタバサは私の説明を一生懸命にノートに書いていた。中々勉強熱心な子達だ。
2人がノートを書き終わると、私はまた説明を始めた。
「今日は攻撃呪文について勉強するわね。攻撃呪文は剣や槍といった武器での攻撃が効きづらい敵に有効ね。中には攻撃呪文が効きづらい敵もいるけど、他の種類の魔法が効かないというわけじゃないから臨機応変にね」
私は新しく、黒板に文字を書き足していった。
「攻撃呪文はいくつかあるけど系統に分けると、火の玉のメラ系、氷や冷気のヒャド系、火炎のギラ系、風のバギ系、爆発のイオ系、即死のザキ系、雷のデイン系があるわね。ここまでわかる?」
一旦説明を止め、レックスとタバサが理解しているかどうか確認した。
「まぁ大体わかったかな」
「はい、わかりました先生」
「じゃあ説明進めるわよ。これは攻撃呪文以外の呪文にも言えることだけど、系統のある呪文は全部強化版があるの。メラ系で例えるならばメラより強いのはメラミ、メラミより強いのはメラゾーマ……といった具合にね。呪文は強くなるにつれ威力や効果や範囲も変わってくるし、制御の難易度も違ってくるから、習得した当初は使いこなす為に練習も必要ね」
こういった感じで私は授業を続け、メラ系の呪文の効果と適切な使い方ができる状況などについて説明した。
「さて、そろそろ授業終わるけど何か質問あるかしら?」
「はいっ」
レックスが手を挙げたので私はレックスをさした。
「何がわからなかった?」
「どこがわからなかったじゃないんですけど、魔法はまだ使わないんですか?」
成る程、そうきたか。
まぁでも私だって考えなしに授業しているわけじゃない。
「魔法を早く覚えたいという気持ちはわかるけど、まずは魔法についてしっかり学ばないと魔法を覚えたって上手く使えないわ。
魔法についてしっかり学ぶことで初めて実戦で使えるのよ」
特典で魔法を使
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