SIDE:A
第八話
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「あら、いいじゃないの。減るもんじゃないし。それにこーんな美少女に抱きつかれてハルトも満更じゃないでしょ?」
黄色い声を上げながらいきなり背後から抱きついてきたのは山中いの。実家が花屋であり、本人も花の知識に精通しているくの一だ。
本人が自分で行ったとおり美少女と呼べるほど整った顔つきをしており、体つきも女らしさが出始めてきている。
膨らみかけの胸が背中に押し付けられるが、流石に友人をそんな目で見るような俺ではない。しかし、容認できない人もいるわけで。
「あの、いのちゃん……! その、は、ハルトくんから離れたほうがいいと思うな。ハルトくんも困ってるし……」
おどおどしながらも彼女にしてはしっかりといのに声を掛けるのは白目の少女。彼女が婚約者である日向ヒナタ。
名門日向家の長女であり白眼という血継限界を持つ一族特有の白い目が特徴の女の子。内気で非常に照れ屋、それでいて優しい性格をしており正直婚約関係を抜きにしても俺の心にドストライクな人です。
彼女だけは俺の全てを掛けてでも守り通すと月に誓った。うちはマダラ? ばっちこーい!
「そうじゃっ、主に馴れ馴れしいぞ金髪! 早く離れるのじゃ〜!」
可愛らしくぷりぷり怒ったクーちゃんが力尽くでいのを引き離した。そして俺との間に立ちフシャーッ!と猫のように威嚇する。
「ちょっと狐さん、また貴女なの!? いい加減邪魔するのは止めてよね!」
「はんっ、ヒヨコ風情が何をほざきよる。お主のような女子は主に毒じゃ。主の一メートル以内に入るでない!」
「狐さんにそんなこと言われる筋合いはありませんー!」
この二人は馬が合わないのか、出会う度にこの調子で言い争う。本気で嫌っているわけではないようだから、一種のじゃれ合いみたいなものなのかな。よくわからんけど。
喧嘩する二人におろおろするヒナタ。俺は彼女たちをスルーしてヒナタに挨拶をすることにした。
「ヒナタも今日から一緒だな」
「あっ、は、ハルトくん。う、うん、そうだね」
「……まだ緊張してる?」
「う、うん。あの、ごめんね? その、私って臆病だから……」
しゅんと落ち込むヒナタ。そこそこ顔を合わせているけど、未だに俺を相手にしても緊張するみたいだ。どうやら婚約関係を意識しちゃっているみたい。
まあ彼女の正確からすれば仕方ないかな。やっぱり婚約ってことを意識しちゃうしな、俺も。
「ま、焦ることはないさ。徐々に慣れていこうぜ」
「はぅ……!」
つい自然と頭に手が伸び、その濡羽色の髪を撫でる。艶やかな髪は絹のように触り心地がよく、一度撫
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