第133話
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………」
「ああ………恐らく”クロスベル帝国”を名乗った瞬間、メンフィルは二大国に進軍し始めるだろうな。」
エリゼとリィンはそれぞれ重々しい様子を纏って呟いた。
「……メンフィルの戦力を考えると結果はわかっているようなものですしね………」
「リウイ陛下達の事だから、民達の事はないがしろにしないでしょうけど………」
「……それでもゼムリア大陸の歴史が大きく変わるのは間違いないだろうね。」
セティとエリナ、シャマーラはそれぞれ重々しい様子を纏って呟いた。
「…………………ねえ、ロイド。それにみんな。」
その時複雑そうな表情で黙り込んでいたキーアはロイド達を見回し
「キーア?」
「どうしたのかしら?」
キーアの言葉を聞いたロイドは首を傾げ、エオリアは尋ねた。
「………明日、シズクの身に何があっても絶対に手を出さないでね。それがシズクの運命だから……」
「え………シズクちゃんに何か危険が迫るの!?」
「……確かに敵将の娘であるから可能性は十分に考えられるな………」
辛そう表情で言ったキーアの言葉を聞いたセシルは血相を変え、ツァイトは重々しい様子を纏って呟いた。
「い、いくら何でもシズクちゃんには危害を加えないと思っていたけど………」
「―――キーア。親友のシズクさんを見殺しにしてまで未来を守るのですか?」
一方ロイドは信じられない表情をし、ティオは複雑そうな表情で尋ねた。
「あ、勘違いしないでね。キーアの時代のシズクもちゃんと生きているし、今の自分の状況にシズクも満足しているよ。」
その時キーアは苦笑しながら答え
「ちなみにどんな状況になっているのですか?」
リタはキーアに尋ねた。
「あまり詳しい事は教えられないけど………シズクはアリオスが犯した”罪”――――ディーター達に力を貸していた事をキョクチョー達やメンフィルに許してもらう代わりにイーリュンの信徒として世界中を周って活動しているの。」
「そんな………シズクちゃんは全然悪くないのに、どうして………」
キーアの答えを聞いたエリィは信じられない表情をし
「………………………………」
セシルは真剣な表情で考え込み
「………それも明日全てわかるよ。」
キーアは複雑そうな表情で黙り込んだ後静かな表情で答えた。
「…………その話は一端置いておくとして。……何とかクロスベル市に入り込んで課長やダドリーさんたちと合流しないとな。」
「しかし、大丈夫なのか?ダドリーからの連絡が途中で切れちまったそうだが。」
「多分、通信ターミナルで強制遮断されたんじゃね?特定のエニグマ登録番号だけ送受信を無効にできたはずだし。」
ラン
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