暁 〜小説投稿サイト〜
剣の世界の銃使い
黒の剣士との戦闘
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
この二段構えの戦法、レナにも通用した数少ない戦法で、普通ならば十分片付くのだが・・・。

「やっぱり避けられるよねー・・・・」

「そりゃ、なっと!」

シリカの忠告があったのと、キリトの冷静な判断の所為で、全く釣られず簡単に避けられる。さらに、こちらが着地する場所で待ち構えられ、逆に一撃をもらってしまう。
守備力は全くというほど無いに等しいので、一撃当たっただけでHPバーがぐいっと持っていかれる。自分の守備力の無さに泣けてくる。臆病な殺戮者、その由来の相手の射程に入らないというのは、逆に言えば入られると簡単に堕ちるということだし。
もうこちらの自由な距離での銃撃もさせてくれないはずだ。今も必死にキリトの斬撃をいなしているが、いつ集中力が切れて一撃もらうかも分からない。そんな中で、勝つための道を捜索していく。
攻撃力も守備力も相手の方が上。パラメータ的な速度ではこちらの方が上だが、反射速度と言われれば勝っているかどうか怪しい。
銃衝術の中で最大威力のスキルを出す?キリトのことだ、簡単とは言えぬまでも、捌かれて終わりだろうし、あれは今じゃ状況が悪い。
一度距離を取る?少しでも後ろに意識が行った瞬間、ばっさり切られておしまいだ。
短剣や投剣を使う?そもそも持ち変える隙がない。
どうする?近接戦闘においてはあっちの方が何枚も上手だ。

「なんで、そこまで強いんだよ!?レベル差はあんまり無いはずなのに!」

「それでも、その守備力で今まで打ちあえてるだけでも驚きなんだが・・・」

「そりゃ、昔色々有りましたからね!」

あー、一つだけあるか・・・・?
とある理由から全く使っていないソードスキルを思い出す。確かにあれなら意表は付けるし、攻撃力は勝負を決着させるには十分ある。この状況は打破できるだろうが・・・。

「しゃくなんだよなぁ・・・・・・」

「は?なんか言ったか?」

しゃくなのだ、本当に。奴の思惑通りになることが。だけど、このままだとジリ貧。しょうがないか・・・・。はぁ・・・。

「何でもないです、よっと!」

一度キリトをギリギリで引き離し、ステップで後ろに下がり距離を取る。残りHPはほぼ同じ。

「次の一撃で終わらせてもらう。そろそろ疲れてきたし」

「疲れたってな・・・・ま、レイトらしいっちゃレイトらしい」

軽口を叩き合いながらも、相手の隙を窺う。とはいえ、もう一年以上前線で戦い続けてきたのだから、隙なんてものはなく、あったとしてもフェイクだろうが。
速度では勝っていても、威力では負けている。後は反射速度の問題だ。
俺の行動は基本的にヒットアンドアウェイだ。いつも先手にまわり、相手の行動をする前に離脱。これを繰り返して動く。だからこそ今だって先に動くのも俺。
移動にもフ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ