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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十九話 第三次ティアマト会戦の始まりです。
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「それでこそ、ラインハルト様です。」
「こいつめ。」
ラインハルトは赤毛の相棒の頭をコツンと指の背で軽くたたいたが、
「だが、後退はロイエンタール、ミッターマイヤーの迎撃が功を奏してからだ。それまでこちらとしても本隊をある程度叩いておきたい。」
「・・・では。」
キルヒアイスが自軍の戦列表の中からある部隊に目を向ける。ラインハルトの顔が引き締まった。
「あぁ。・・・アースグリム級戦艦、波動砲斉射用意!!!」
ラインハルトが叫んだ。アースグリム級戦艦は原作でファーレンハイトが搭乗していた旗艦であり、その最大の特徴は要塞主砲並みの大火力を持つ艦首波動砲である。たった一度回廊の戦いで放った主砲が数百隻の艦隊をたたき沈めたのは有名であった。
 ラインハルトはそのアースグリム級戦艦を28隻引き連れてきていた。
「10隻で充分だ!!アースグリム級戦艦は前衛後方にて波動砲斉射用意!!目標中央本隊中心点!!前方の艦隊は全力を挙げてこれを護衛!!波動砲斉射のタイミング直前で前方艦隊は上下に散開!!巻き込まれるな!!」
ラインハルトが矢継ぎ早に指示を飛ばす。アースグリム級戦艦10隻は一斉にエネルギーを充填し始めた。敵がこの変化に気が付いたのか、攻勢を倍加させた。前衛の艦隊は全力を挙げてこれを阻止すべく動き、ラインハルトもわずか5分間の間に声をからし続け、徹底的に敵の侵攻を阻んだ。
「アースグリム級戦艦、波動砲斉射準備完了!」
「よし!!上下散開せよ、急速にだ!!」
艦隊が全速力で散開し、アースグリム級戦艦の軸線上は敵艦隊のみになった。
「波動砲斉射!!」
ラインハルトが叫んだ。10隻の戦艦から放たれた奔流が敵艦隊の中央部を直撃し、穴をあけた。これに動揺したのか、左右の両翼の動きが一瞬止まる。そのすきを見逃すロイエンタール、ミッターマイヤーではない。砲撃雷撃を相手に叩き付け、手痛い損害を与え、さっと艦隊を後退させてきた。
「全艦隊後退せよ!!」
ラインハルトが叫んだ。
直後、アースグリム級戦艦から放たれた波動砲第二射撃が同盟軍中央本隊に甚大な被害をもたらした。このたった2回の砲撃により、約1500隻の艦艇が一瞬で蒸発し、数千隻の艦艇が大小の被害を受けたのである。


「ほう、やるようですな、敵も。」
第十三艦隊旗艦艦上にあって、指揮を執っている人物に話しかけていたのは、ファーレンハイトだった。そばにシュタインメッツもいる。前回のヴァンフリート星域会戦で功績を立てて准将に昇進した二人は帝国軍准将の軍服を着ている。潜入工作用や、亡命軍人が放出することもあってか、こういう軍服は割と同盟でも入手が容易なのだ。
「敵は旗艦の旗印から見て、ラインハルト・フォン・ミューゼルという中将でしょう。皇帝陛下の彼の姉に対する寵愛で成り上がったという話で有
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