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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十九話 第三次ティアマト会戦の始まりです。
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は近すぎる上敵の勢いはわが方の後退速度を上回る勢いだ。後退程度で勢いを削ぐことなど現状では不可能だ。」
「閣下がおっしゃる通り、敵には勢いがあります!なればこそ申し上げるのです!現状ではわが軍の中央本隊よりも戦力が多く、わが方の全戦力を集中しなくては、敵の攻勢を防ぎとめることはできないのではないでしょうか?」
ラインハルトが一瞬ものすごい勢いで参謀長をにらみつけた。
「参謀長!!」
「は!?」
「わが軍中央本隊は6500!敵の中央本隊は7000!数の上ではほぼ互角だ!!たった500隻しか差がないにもかかわらず、卿はわが軍が同盟と称する反徒共に対し、劣勢であるとそういうのか!?帝国軍人としてあるまじき発言ではないのか!?」
「そ、それは――。」
ノルデン少将が蒼白な顔になる。
「それとも何か?仮にも帝国軍人である卿が、自分の命欲しさに、旗艦を前線から遠ざけたいと、そういうつもりではあるまいな?」
じろりとラインハルトが参謀長に意地の悪い目を向ける。普段は極力衝突を避けるラインハルトだったが、自分の指揮権、地位に口を過度に挟むような者に対しては原作同様容赦しなかった。
「め、滅相もありません!小官はただ、敵の攻勢が尋常ならざることをお伝えしたかっただけであります!」
「よろしい!参謀長の言葉は、よく理解した。油断はせず最後まで気を抜かずに戦闘指揮に集中せよと、そういうことなのだな?わかった。肝に銘じよう。下がっていい。」
「・・・はっ。」
しおしおとノルデン少将が下がる。ラインハルトは鼻から息を吐き出すと、司令席にもたれた。だが、傍らに控えるキルヒアイスは、ノルデン少将が一瞬何とも言えない目つきをラインハルトに向けたのを見逃さなかったし、後方にいたアリシア・フォン・ファーレンハイトもこれに気がついていた。
「・・・・ラインハルト様。」
キルヒアイスがそっと耳打ちする。部下の発言に耳を傾ける風を装いながらラインハルトはうなずいた。
「わかっている。どうやら送り狼はあのノルデンのようだな、他にもいるかもしれない。キルヒアイス、気を付けてくれ。俺は戦闘指揮に集中せねばならん。」
「お任せください。」
「だが、どうも敵の様相がおかしい。先ほどの第十一艦隊とは明らかに動きが違う。指揮官だけの問題ではないな。あの艦隊そのものが猛訓練を受けた精鋭という感触を持つ。」
ラインハルトは顎に手を当てて考え込む。
「同感です。我が艦隊だけでは防ぎとめることは難しいかもしれません。ノルデン少将の意見を一部取り入れ、メルカッツ提督とヴァンクラフト中将の艦隊に合流すべきではないでしょうか?」
「その方がよさそうだな、俺も自分の才能は自分自身よくわかっているつもりだが、過信をしてここで戦死するほど奢ってはいないつもりだ。」
キルヒアイスは笑って、

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