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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十九話 第三次ティアマト会戦の始まりです。
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遅すぎた。ホーランド艦隊の足が止まっている一瞬の間に、ラインハルト艦隊が接近してきたからである。
「敵です!!右翼方向から急速に接近中!!」
「なに!?」
顔を上げたホーランドが、旗艦ごと閃光の中に消え失せるまで数秒を要しなかった。


第十一艦隊があっさりと瓦解したという情報は瞬く間に同盟軍全体に広がった。ホーウッドとルフェーブルはホーランドの突出ぶりに舌打ちを禁じ得ない思いだったが、敗残の軍を収容すべく前進してきた。

メルカッツ、イルーナ、そしてラインハルトは一斉に艦隊を後退させた。敵は第十一艦隊を収容するために前進している。攻勢をかけるにしてもそれは本格的なものではないだろう。ならば、これに対応せず、思い切って引いた方が余計な被害を出さなくて済む。


 と、その時だった。突如側面から同盟軍艦隊が突撃してきたのである!!第十三艦隊だった。第十三艦隊はラインハルト艦隊の側面に襲い掛かり、猛然と攻撃を仕掛けてきたのである。3艦隊が敵の正面艦隊に注意を向けた一瞬の隙だった。
「フン!!」
ラインハルトは旗艦の艦上にあって鼻を鳴らしていた。彼にしてみれば予想外の事であったが、これしきの事で動揺するラインハルトではない。すぐに艦隊の防御ラインをシフトして第十三艦隊に正面から相対させた。司令席から立ち上がったラインハルトは直ちに麾下の分艦隊司令官を呼んだ。敬礼する二人の准将がスクリーン上に姿を現す。
「ロイエンタール、ミッターマイヤー!!」
『はっ!!』
「両翼を任せる。中央本隊を私が率いる。卿等は突進する敵軍両翼に向けて全力集中応射、これを防ぎ留めよ。」
『はっ!!』
二人の准将は敬礼し、スクリーンから消えた。
「しかし、実にいいタイミングでいいポイントをつくな。同盟にも得難い奴はいる。」
ラインハルトは感心したような面持ちで呟く。と、その時ノルデン少将が血相を変えた顔で近寄ってきた。
「閣下!そのようなことをして本隊が敵に直撃されれば、わが艦隊は壊滅しますぞ!まずは全力を挙げて敵の中央を叩くか、いっそ後退して敵の勢いをそぐべきでしょう。」
ノルデン少将が異議を唱える。OVAでは32歳にして少将であったが、その無能ぶりを露呈してラインハルトをイラつかせていた少将が、ここでもラインハルトをイラつかせている。この二人の相性は転生者という異要素が加わっても変わることはないのね、とアリシアはおかしな思いで見守っていた。
「落ち着け参謀長。後方をよく見てみろ。一見すると敵は密集しているようだが、敵軍後方にはまだ距離を保っている2隊が控えている。中央に対処すれば、後方の2隊がこちらの左右から包囲あるいは突撃し、わが軍を瓦解せしめるだろう。ワーレン、アイゼナッハを後置しているのはそれに備えてのことだ。また、後退というが敵との距離
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