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GATE 株式会社特地電工 〜彼の地にて 斯く戦えり〜
第一部
事務所が無い?!その2
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昼間っから仕事もせずに町を自由にほっつけ歩けるのかしらねぇ?」

 思わずボヤきが口をついて出た。これが「お祭り」とかじゃ無いことは、いくら私が田舎者だとしても分かりきっている。

 だが、そうでも言っておかないと気が済まない、人・人・人。こんちきしょー!

 人をよけるのメンドクセぇ!




 なかなかそれらしき風景に出会えないので、ここでようやくスマホを取り出して、地図を見てみると・・・真反対の虎ノ門方面へ歩いてきてしまったことにいまさら気がついた。びっくりした。そして初めての土地にムカついた。あと、正直、少し恥ずくて赤くなった。田舎者の頬がたいてい赤いのは、こういう事情があるからなんだなぁと思う。出来れば優しく見守って、そっとしておいてほしい。私からのお願いだ。




 仕方がない、たまたま近くにあった東京メトロ銀座線に乗ることにしよう。地図的にはこのご町内のはずだ。虎ノ門から銀座までは2駅、そこで地上に出れば目の前が、目指すGATEのはずだ。上司と一緒じゃ無くて良かった。デリカシーとか無い人だから、たぶん平気で同僚皆に言いふらすもんな。「アイツ、都会に面食らって道に迷ったんだぜぇ」とかって。絶対嫌だ。



 そして経費的には、この地下鉄分の余計な出費も「交通費」で落としちゃえ。電車やバスについては少額なため、領収書は不要だからやりたい放題だ。






 しかし・・・なんだか、腹が減った。

 上司に渡された紙袋の中身「銘菓ひよこ」を、ここでバリバリ開けて食ってしまいたいほどだ。


 孤独のグルメの主人公ばりに遠くを見つめ、おなかのあたりをさすりながら立ち止まった。カメラがあれば、立ち尽くす私を画角の真ん中にして、ビル街をバックにして3段階の「引きの絵」だな。



 そう、空腹には抗えない。うぉぉん、まるで今の俺は、獲物を求めてサバンナをさまようライオンだ。

(筆者注意:突然ですが、この二次創作は原作を「GATE〜・・・」としておりましたが、今回に限ってここから、「孤独のグルメ」も追加してお届けします。あしからずご了承ください。)




 あのドラマの主人公、五郎なら、ここで少し町を見渡して、ひなびた旨い定食屋を見つけてしまうところだ・・・だが、いま私の右側には「パスタdeココ」と書かれた看板がある。サービスランチもあるらしい。もういい、これにしとこうや、いやこれが良い。




 ちょっと狭いが、清潔で感じの良い店だ。窓際のカウンター席に通され、メニューも見ずにランチと注文。店員の対応もテキパキしていて感じが良い。



 何かのチェーン店か?

(筆者注意:筆者はCoCo壱番屋の株を2単位200株だけ保有しています。あしから
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