暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic8-Bきっと分かり合えたなら〜Nanoha & Teana〜
[10/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ゃんか。馬鹿言ってんじゃねぇって話だ。お前も含めてフォワードはまだ原石っつうか、まだ完成されてねぇ魔導師なんだよ。まだまだこれからだってぇのに勝手に限界作るなよ」

「うん。私もなのはも、当たり前だけど初めから今の実力じゃないんだよ? 10年と弛まぬ努力を続けて至れたのが今の私たち。みんな、本当にこれからなんだから」

「うん。スバルはクロスレンジの爆発力。エリオはスピード、キャロは優しい支援魔法。そしてティアナは、仲間を射撃と幻術で守って、指揮をしてどんな困難な事態でも切り抜けるチームリーダー。ティアナは自分には才能がないって言ってるけどそんなことない。立派な資質がちゃんとある」

自分では判らないかもしれないけど、まだ完全には開花してないけど、確かにそれは存在してる。

「ティアナの射撃魔法クロスファイアシュート。ルシル君から受けて見てどうだった?」

「え?・・・ちょっと対処しづらい感じ・・・でした。複雑に動きますし、速いですし、威力もすごくて・・・」

「でしょ? あれ、ティアナのベストデータと全く同じ弾速・精度・威力に調整されてたんだよ。これがどういう意味か解る?」

「・・・あ、あたしにも同じようなことが出来る・・・?」

ティアナの目に僅かばかり強い光が灯った。私はその言葉に同意するために強く頷き返した。

「1つの魔法でもしっかり極めればそれは奥義となる。クロスファイアはティアナの大事な魅力なんだ。それを蔑ろにするのは本当にもったいないって思ってる。だから中途半端に別の魔法や技術の練習に入ると危ないよ、って教えたかった。それと、ティアナ、クロスミラージュをちょっと貸して」

ティアナはカード型の待機モードの“クロスミラージュ”を起動させて、「どうぞ」渡してくれた。私はお礼を言って「システムリミッター、テストモード・リリース」“クロスミラージュ”に施してあるリミッターの内の1つを解除する。

「モード2って命令してみて、ティアナ」

「・・・モ、モード2」

私から受け取った“クロスミラージュ”にティアナが命令を出すと、その姿を変形させた。銃口からは大きな魔力刃が伸びて、グリップ先端と銃身下部からも魔力刃が伸びてナックルガードを形成した。

「ティアナの着眼点も間違いじゃなかったんだよ。ティアナは執務官志望だから、部隊を卒業したら個人戦がどうしても多くなるだろうから、将来を考えて用意はしていたんだよ」

驚くティアナにそう伝える。執務官は本当に激務だから、射撃だけだとすぐに限界は訪れる。そのための近接戦用形態、ダガーモードだ。そこまで伝えて、“クロスミラージュ”に再度リミッターを掛けた瞬間、ティアナは嗚咽を漏らし始めた。

近距離(クロス)遠距離(ロング)も、もう少ししたら
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ