暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic8-Bきっと分かり合えたなら〜Nanoha & Teana〜
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――パンツァーシルト――

ビルから飛び降りて、ルシルさんの頭上へと落下。その途中にシールドが展開される。着地したあたしは魔力刃でシールドを斬り裂いて、そのままルシルさんに打ち込もうとしたけど、「あぁ、やっぱりこうなるか・・・」ルシルさんが嘆息したのが判った。

――公正たれ(コード)汝の正義(ザドキエル)――

「「っ!?」」

あたしとスバルは同時に魔力の槍2本で作られた十字架に磔にされた。しかも額、首、胸、お腹、両肩、両上腕、両前腕、両手の甲、両太もも、両脛、両足の甲にはいつでも貫けるとでも言うように18本の槍が待機してる。
ルシルさんはあたし達を見て、「これまでずっとこのシフトの練習をしていたわけだ」そう言って腕を組んだ。なんかヤバい、ルシルさん苛立ってる。スバルが「えっと、はい、そうです・・・」その問いに震えた声で答えた。

「明日の模擬戦で、なのは相手に使おうとしていたのか・・・? ティアナ」

「っ、はい・・・」

ルシルさんの眼光があたしを貫く。全身が緊張に震える中、なんとか応じることが出来た。

「・・・ふむ、そうか・・・。良かったな、最初に使ったのが俺で。なのはに使っていたら君たち2人、彼女の怒りを買って撃墜されていたぞ」

「え・・・?」

スバルが信じられないって言った風に呆けた。けどあたしはどこか、あぁやっぱり、って気持ちもあった。スバルが「何でなのはさんが怒るんですか!? 間違ったことしてないのに!」ルシルさんに噛みついた。

「ティアナ。君は理解しているだろう?」

「・・・このシフトCは、なのはさんの教導から外れているから、です」

なのはさんから教わってる個別スキルトレーニングの中には、あたしの近接戦術は入っていない。それにあたしは中衛、センターガード担当と決められてるのに、スバルと一緒に前衛に飛び出すような真似をした。逸脱した戦術だって叱られても仕方ない。

「そんな! で、でも強くなろうとする努力じゃないですか!」

「そうだな。頑張るのは良いことだ。その努力は感心できるし応援もするよ。まぁ、ティアナの自主練密度の濃さは褒められたものじゃないが。この前、夜更けにヴァイスから忠告貰っただろう? 変に詰め込み過ぎて妙な癖が付いたらダメだ、と」

ミスショットをしたその日から夜中に1人で自主練することもあった。ヴァイス陸曹にはその時に忠告された。けどルシルさん、一体どこでそんな話を・・・。

「でもルシルさん。結果を出せば、なのはさんだって解ってくれると思うんです。優しいなのはさんならきっと・・・!」

「はあ。・・・こんな穴だらけでリスクしかないような欠陥コンビネーションで結果を出したところで叱られるだけだ。スバルが相手に食らいついて足
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