暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic8-Bきっと分かり合えたなら〜Nanoha & Teana〜
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教えるつもりだった。だけど今すぐにでもスクランブルが入るか判らない今、現状で使いこなせてる大事な武器をさらに確かなものにしてあげたかった。だけど私の教導って地味だからティアナは、自分だけ成果が見えないって辛くて、苦しんでたんだよね。やっぱダメだね、こうして真っ向から話をしないとお互いに理解は生まれないってことくらい、昔から解っていたのに・・・。ごめんね」
「っ! ち、ちが・・・あたし、あたしが・・・ごめんなさ・・・ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・・」
私はティアナの側に寄り添ってそっと肩を抱くと、ティアナは私にしがみ付いてただ泣いた。ヴィータちゃんとフェイトちゃんが私とティアナを2人きりにしようと、スバル達と一緒に隊舎に戻って行った。それからティアナが落ち着くまで待って・・・
「あ、あの、すいません。制服、あたしの涙でぐしょぐしょに・・・」
「にゃはは。気にしないで、元より陸士隊服に着替える予定だったし。・・・もう大丈夫?」
「はい、あたしはもう大丈夫です。なのはさん達の思いをしっかりと受けましたから」
「うん。それじゃあ行こうか。みんな食堂で待ってるかもしれないし」
「はいっ!」
ティアナと一緒に寮へと戻る。まずは着替えるために更衣室へ向かうんだけどその途中、「ルシルく――っと、セインテスト調査官!」が前から歩いて来たから呼びかける。
「ん? あぁ、高町教導官、ランスター二士。ご苦労様。私に何か用でも?」
「昨夜のアドバイス、ありがとうございました」
「あたしも。いろいろお話を頂いてありがとうございました。おかげであたしはもう大丈夫です」
私とティアナは揃ってルシル君に頭を下げてお礼を言った。ルシル君のおかげで私たちはより一層絆を深められたと思うから。ルシル君は「そうか」嬉しさがにじみ出る声でそう言ってくれたと思えば、すれ違いざまにティアナと一緒に頭を撫でられた。そしてルシル君はそのまま歩き去ってった。
「あたし、ルシルさんが見せてくれたようなクロスファイアを撃てるまで・・・ううん、さらにもっと極められるまで精進したいです。ですからなのはさん。これからもご指導よろしくお願いします!」
「ティアナ・・・。うんっ、ビシビシ行くからね♪」
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