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26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第十二話 数字
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 まぁ、あれだけ言っている以上、こちらもこれ以上は疑わない。
「じゃあ頼む。 俺は四人をどうにか対応しよう」
「ええ、任せなさい。 レイカと、あとついでにシャムもいるし、トラブルが起きても大丈夫よ」
 そう言って自慢げに胸を張るスユアに、レイカも揃って胸を張る。
 いや、レイカ、お前多分何もしないだろ。
 それとは対照的にシャムは大きなため息を吐くのだった。




 一層、とある宿屋。
 俺達は早速、ユイツーのデータを埋め込まれたやつに接触するべく、その部屋の前へと来ていた。
 もちろん、万が一ということもあり、グリュンヒルは持ってきた。
 ついでに、ユイスリーから多少の改良はしてもらったが……。
 とりあえず、こいつを使う事態を願いながら、俺は一度息を吸った。
「もしもーし。ちわーす! 三河屋でーす!」
 はたしてこのネタが通用するかわからないが、そんな言葉を吐きながら、扉をノックする。
 しかし、中からは、何の返事も返ってこない。
 やっぱりダメか……。
 そう思っていると、ヘヴンが一歩出たかと思うと。
 そのドアノブを掴み。
「いるのはわかっているんだぞ! 出て来い! キャラクター名、クローザー!」
 そう叫びながら、ドアをガタガタと音を立てながら揺さぶる。
「お、おい! 無茶すんな!」
 無数に現れるオブジェクト破壊不可の警告文を見て、必死にそれを止めようとするが。
 ヘヴンはドアノブに対するそのイジメは全く変わらないどころか、ドアを叩き出す始末だ。
 何処の闇金の取立てだよ……これ。
 そんなことを思っていると。
 突如、荒々しくドアが開く。
「うわっ!」
 当然、ドアの前にいたへヴンはそのまま飛ばされそうになるが。
 反射的に俺がその腕を掴み、阻止した。
 まぁ、自業自得だな……。
「もうなんなの!? うるさいんだけど!?」
 怒りと共に部屋の中から出てきたのは、一人の女性。
 ……女性?
 あれ、おかしいな、データに書いてあった名前はクローザー……。
「あのー。 クローザーさんですかね?」
 俺が恐る恐るそう尋ねると。
 女性はこちらを冷たい目で見た後。
「そうよ。 私がCloser。 もしかして、私のこと知らないの?」
 そんなことを、言い放った。
 いや、マジで初対面ですが、こっちは。
「ああ、初対面ですよ。 クローザーさん。 しっかし、あれですね……一層のレベル1だってのに、その装備はなんですかね?」
 とりあえずフレンドリーに接するために、装備のことを言ってやる。
 クローザーがつけているその装備は、正直に言えば。
 一層で、レベル1が装備している装備に見えなかった。
 ステータス無視で装備できる装備ではあるが……。
 高級ドレスのような
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