第十二話 数字
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?」
「あらら。大変だねー。 報酬とか何かあるのかな?」
シャムとは正反対に、スユアとレイカは楽観的だ。
恐らく、スイスリーの話をよく聞いてなかったのだろう。
未だにトランプで遊んでいるところを見ると、事の重大さがわかってない。
「いざとなれば人海戦術と来たか。 機械の癖に随分と凡庸な意見だな。
しかし特殊イベントというのは興味がある。 特別に手伝ってやろうじゃないか」
そしてなんだかんだで乗り気なヘヴン。
こりゃあ、決まりだな……。
「じゃあ、手分けするとするか……。 この場合は三組に別けた方がいいのか?」
俺がそう口にすると。
横からすぐにヘヴンが口を挟んできた。
「まぁ待て。 アルスと私とユイスリー。 シャムとスユア、レイカ、そっちのもう一人のユイツーの二組でいいだろう。
よかったな。 アルスとシャム。 ハーレムだぞ、喜べよ」
「うれしくねぇ……」
「同感だよ……」
俺は正直ヘヴンのことを異性として見てないし、ユイスリーなんかAIだ。
カーナビ相手に萌えろと言われた気分だぜ……。
いや、そういう性癖の人はいるかもしれないが、俺は生憎そういうのじゃないからな……。
ああ、2Dの女の子は好きだけどね。 俺。
シャムの方は逆に、シャムが女にしか見えないせいで女の花園にすら見えるぜ。
というかもう一人のユイツーはなんて呼べばいいんだ。
形式ナンバーから見てユイフォー?
「まぁ、とりあえずわかった。 まずは一層のコイツから接触してみるか……」
俺がしぶしぶとヘヴンの意見を受け入れながらそう口にすると。
レイカとスユアがそんな俺を見て立ち上がり、二人で口を開けた。
「あのさ、アルス君。 これ早めの方がいいんだよね? ていうかやり方は任せてくれる感じ?」
「やり方がなんでもアリなら。 こっちで十人担当してあげてもいいわよ。 ああ、もちろん報酬金はしっかりもらうけど」
十人だと……!?
正直、かなりありがたい話だが……。
「そんなに対応できるのか?」
そこが疑問だった。
もし、ユイツーがレアアイテムに偽造していれば、交換は非常に難しい。
仮に偽造されてない状態だったとしても、レアアイテム、未知のアイテムであることには変わりない。
そんなアイテムを、人から取るのは非常に難しい気がするが……。
疑問を露にしながらスユア達を見ると。
スユアは朝飯前という顔をした後。
「大丈夫よ。 私、戦闘は得意じゃないけど、こういったやり取りはかなり得意なんだから。
相手からアイテムの一つや二つ取るなんて、朝飯前に食べた夕食前に食べた昼食くらいのものよ」
そう言いながらスユアはマジックのように、手から札束を取り出した。
……買収とか、そういうのなのだろうか。
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