暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第60話:悪い事は出来ない……悪いと思わなければ出来る。
[4/4]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
形状を見る限り凄く特殊な鍵であろう事が推測される。
きっとマオさんが肌身離さず持ち歩いてるに違いないと思う。
鍵が何なのか解らないけどね。
「さてと……明日になったらマオに仕事を頼むけど、もしかしたら必要経費として金をせびられるかもしれないから、5万
G
(
ゴールド
)
ほど用意しとこうか」
「リュカさんにお任せしますよ」
開けっ放しのダミー金庫を眺めながらリュカさんが同意を求めてきた。
反対する理由もないし、決定権は国王陛下にあるから同意する。
そんな俺の反応を見たリュカさんは、苦笑いしながら金庫へと近付く。
そして扉を閉めると、マオさんが使用した青のダイヤルを0の位置へ戻し、中央のハンドルを勢いよく反時計回りに元の位置へ戻すと、黄色いダイヤルに俺の暗証番号・青のダイヤルに自分の暗証番号・赤のダイヤルにオジロン閣下の暗証番号を順番に入れて、中央のハンドルを力任せに反時計回りに3周させる。
全ての作業が終わり、金庫の扉全体から“ガチャン!!”と大きな音がすると、ハンドルを掴んで向かって右に扉をスライドさせる。
するとダミー金庫全体が動き、その奥に本物の金庫室がお目見えした。
「ホント性格悪いっすよね。泥棒にダミー金庫を破らせて、失敗したと心を挫き、本物の金庫はその奥に存在する。しかも開け方だって、全ての情報が嘘だった訳じゃ無いんだから……再度金庫の開け方の情報を集めても、大半が騙された情報と同じだから、信じることが出来なくなる」
「そんなに褒めるなよ、照れるだろ」
「どっちかと言えば褒めて無いっす。『性格悪い』って貶してるッス」
俺の言葉にケラケラ笑いながらリュカさんは金庫室へと入っていった。
さてと……
明日はまた忙しくなりそうだし、今日は早く帰って寝よう。
マリーとリューノは“疲れてる”と言って無視だな。
でもリュカさんは頑張るんだろうなぁ……
ウルフSIDE END
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ