第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第17話 クジという名の福引
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話を思い出して無意識にため息をついてしまったようだ…
俺の隣にいたシリカが、一緒に《転移門》へと歩きながら、俺のため息について聞いてきた…
「いや、アスナとの会話を思い出しちゃって…」
「……ごめんなさい…あたし……」
俺の言葉を聞いて、シリカは俯いてしまった…まぁ、シリカが俺の考えることが分かってきたように、俺もシリカの考えが少し分かってきたので、俺はシリカの次に言うであろう言葉を先に言う事にした…
「『あたしのせいで』は無しな……前にも言ったけど、誤解の件には俺にも問題があるんだからな…」
「な、なんであたしの言おうとしたことが分かったんですか!?」
シリカは俺の言葉に驚いていた。……う〜んなんて言おうかな…
「え〜と…その…別に変なことじゃないだろ? もう何ヶ月も一緒にいるんだ、俺もシリカの事をそれだけ見てるって事だし…」
俺は結局ありのままを話す事にした…
「あ、あたしの事を見てる? シュ、シュウさんがですか!?」
「あ、ああ……そんなに驚くところか? …それよりなんで顔赤くしてるんだ?」
俺の言葉を聞いたシリカは急に慌てだした…どうしたんだ?
しかし、俺がシリカに疑問に思ったことを口に出したら
「ッ!! し、知りません!! ……シュウさんのバカ…」
急に怒り出してしまった…しかも最後に小声の悪口付き……本当に何だっていうんだ?
そしてシリカはそのまま歩く速度を速くして先に俺の前に行く……なので俺はシリカの後ろに慌てて付いていった…
なので俺は、前でシリカが小声で
「あんな事と言うから、勘違いしちゃったじゃないですか…シュウさんに期待したあたしもあたしですけど……はぁ〜……シュウさんのバカ…」
と言っていたことは知らなかった…
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