暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第17話 クジという名の福引
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 俺に苦笑いで答えてくれたシリカだか、最後にボソッと何かを言ってたと思い、聞き返すと

「なんでもありません! さぁ、速く行きましょう、シュウさん!」
 シリカは少し顔を赤くして急に立ちあがり、歩き出した。
「あ、ああ」
 そして俺もシリカの後ろに付いて行った。



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 俺はシリカの背中を見ながら考えていた……最近シリカがおかしい…
 さっきの何ともいえない場の空気の(あと)の事といい、思い返すと色々ある…

 まずは最近、シリカの俺への(せっ)し方がなんか前と違うと思う…
 なぜなら、シリカが俺の顔を見てる事がやけに多くなったのだか、しかし目が合うとすぐに逸らされてしまう……多分、十一層くらいからだと思う…
 他にもさっきみたいにボソッと何かを言う事とか、夜中に一人でレベル上げに行くとか色々ある。

 …もちろん夜の事は俺も気づいているので、シリカに見つからないように《レッサーコート》を裏にして《隠蔽》スキルを使いながら同行して、俺もちょくちょく気づかれないように、敵を倒してレベルを上げている…
 俺はこの事をシリカに聞きくか迷ったが、止めようと思った…
 だって女の子に《隠蔽》で気づかれないように近づくってなんだか犯罪のような気がしたからだ…

 …でもレベル上げのシリカの顔が真剣で、なのにソロでしかも夜なのにいくら少しはモンスターがきたら教えてくれる《ピナ》がいるからって、《索敵》も少ししか上げずに敵に向かっているので、シリカに俺は何も聞かないでそのまま夜は、俺が気づかれないように後ろの敵などを倒していた…

 最後にボス攻略……俺とシリカは十層の攻略以来ボスと戦っていなかった。なぜならあの後シリカに『あんな事があったんですから、少しくらい休みましょうよ…』と言われて、その時のシリカの顔を見たとき何故か『…分かったよ』と答えていた。

 そして、流石に1ヵ月前に『そろそろボス戦に行くか』と聞いたら『あと少し待ってください!』とシリカがなんか覚悟を決めたみたいな顔でそう言ってきたので、そのまま2ヶ月が経ってしまった。

 ちなみにボス戦は出ないけど、最前線の迷宮攻略は行っているのでレベルはまだ攻略組の平均より上だと思う………攻略組か…
(しかし怖かったな、アスナ…)
 攻略組と考えるとまだ思い出す……

 なぜ『アスナが怖い』のか…理由は俺達がボス戦に出ないと決めて何回か出ないでいたら………



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 それはある日、俺達が迷宮から帰ろうとしている時だった…突然後ろから
「あなた達!」
 と呼ぶ声があり、俺達が振り返るとそこに明らかに怒っているアスナが腰に手をあ
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