暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第17話 クジという名の福引
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話



 2023年04月05日水曜日………最前線二十二層


 十層の戦いから2ヶ月と少し、俺とシリカはこないだやったクエストの報酬にクジの引換券があったので、二十二層の街の広場でNPCがやっている屋台の店のクジを引きに来ていた。

「大当たり〜! おめでとうございま〜す!!」
「お〜、凄いじゃないかシリカ」
「そんな事無いですよ…当たったっていっても3等ですし」
「いや、俺なんかハズレのあまり美味しくないドリンクだったし、俺からしたら十分凄いから……」
「まぁ…シュウさんよりは確かに良いですね……あ! ありがとうございます」
 俺に返事をしながらシリカはNPCに出された3等の景品を受け取った。

 俺達は景品を受け取った後、広場の隅のベンチに座ってシリカの景品を確認し始めた。
「3等の景品って、なんだったんだ?」
「え〜とですね…武器の強化素材に……これは何かの引換券ですかね?」
「ん? どれだ?」
「この券です」
 俺はシリカの出した券を、シリカに近づいてよく見ることにした。

「え〜となになに……十五層の、あのでかいカジノの2000コル引換券だな」
「そうらしいですね」
「せっかくだし行ってみるか? ……あ!」
 俺はシリカの方へ向き、聞いてみた。そしてらシリカがこっちを向き…
「はい! ……あ!」
 と、勢いよく返事を返してくれたのだが、引換券を見るためにどうやら思っていた以上に近づいてたらしい……その為か…その…すごく距離が近かった……しかもお互いが顔を振り向いた為に…
(うわ! シリカの顔が近い!!)
 そう、俺の目の前にはシリカの顔があった…その距離は約10センチ!
(少なくとも俺はそれ位に感じた)

 そして、俺はなぜかそのままシリカの顔から目が離せなかった……
「わ、悪い……」
「い、いえ……」
 俺の目の前にはシリカの真っ赤になった顔があった…多分俺も赤いだろう……

 なんだ? この状況? だんだん分からなくなってきた……分かるのは、シリカが凄く可愛いということと、目の前にいる女の子が物凄く可愛いと事だけで……って

「って!! 何考えてんだ俺はーーッ!!!」
「うわ! ど、どうしたんですか!?」
 俺は今、自分が考えていた事を振り払うように立ち上がり、上に向かって叫んだ。
 …なんだ俺、どうしたんだ!? そして何だったんだ、あの何ともいえない空気!!
 …あれじゃまるで恋人のキ……

「あの〜シュウさん? 大丈夫ですか?」
「え!? だ、大丈夫だ……それより、ごめんなシリカ…その…悪気があったわけじゃないんだ……」
 俺はシリカの言葉で我に返り、シリカに謝った。
「いえ、良いですよ………そんなにイヤだったのかな…」
「え? なんだって?」
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ