暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
SAO
〜絶望と悲哀の小夜曲〜
圏内事件〜聞き込み編〜
[4/6]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
とになりました。
相場とか、信用できる競売屋さんを調べるのに時間がかかるから、リーダーは前線に一泊する予定で出かけました。
私は、オークションが終わってリーダーが帰ってくるのをわくわくしながら待ちました。
八人で分配してもきっとすごいお金になるから、あのお店の武器を買おうとか、個人ブランドのお洋服買おうとか、カタログ見ながらあれこれ考えて………
その時は、まさか………あんなことになるなんて…………
…………リーダー、帰ってこなかったんです。
翌日夜の待ち合わせを一時間過ぎても、メッセージ一つ届かなくて。
位置追跡しても反応ないし、こっちからのメッセージにも返事がないし。
まさかリーダーがアイテムの持ち逃げなんてするはずないので、嫌な予感がして、何人かで黒鉄宮の《生命の碑》を確認にいきました。
そしたら……………
「死んでた、と?」
レンがそこで、口一杯に食べ物を詰め込んだリスのような顔で言った。
ヨルコはぎゅっと唇を噛み、力無く首を縦に振った。
キリトとアスナは、かけるべき言葉が見つからないのか、黙っていた。
幸い──と言うべきか、ヨルコはやがて目尻を拭うと顔を上げ、震えてはいるがはっきりした口調で告げた。
「死亡時刻は、リーダーが指輪を預かって上層に行った日の夜中、一時過ぎでした。死亡理由は………貫通ダメージ、です」
「…………そんなレアアイテムを抱えて圏外に出るはずがないよな。てことは………」
「……《睡眠PK》…………」
ポツリと言ったレンの呟きに、アスナもかすかに首肯した。
《睡眠PK》とは、まぁ、要するに《圏内で殺人をする唯一の手段》だ。
確かに圏内ではアンチクリミナルコードの名の下に、プレイヤーは他のプレイヤーに対しての一切の直接的犯罪行為は犯せない。
しかし、残念ながら、こちらには抜け道が残されている。
その一つが、プレイヤーが熟睡しているケースだ。
長時間の戦闘で消耗したりして、ほとんど失神に近いレベルで深く眠っているプレイヤーは、少しの刺激では目覚めない場合もある。
そこを狙って、《完全決着モード》のデュエルを申し込み、寝ている相手の指を勝手に動かしてOKボタンをクリックさせる。あとは文字通り寝首を掻くだけだ。あるいは更に大胆に、相手の体を圏外まで運び出してしまうという手もある。
直立し、足を踏ん張っているプレイヤーは《コード》で保護され強引に動かすことできないが、《
担架
(
ストレッチャー
)
》アイテムに乗せれば移動は自由自在だ。
このどちらのケースも、過去に実際に行われ、今ではあらゆるプレイヤーは必ず
施錠
(
ロック
)
できるプレイヤーホームか、宿屋で寝るようになっている。
「半年前なら、
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ