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〜絶望と悲哀の小夜曲〜
圏内事件〜聞き込み編〜
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とになりました。

相場とか、信用できる競売屋さんを調べるのに時間がかかるから、リーダーは前線に一泊する予定で出かけました。

私は、オークションが終わってリーダーが帰ってくるのをわくわくしながら待ちました。

八人で分配してもきっとすごいお金になるから、あのお店の武器を買おうとか、個人ブランドのお洋服買おうとか、カタログ見ながらあれこれ考えて………

その時は、まさか………あんなことになるなんて…………

…………リーダー、帰ってこなかったんです。

翌日夜の待ち合わせを一時間過ぎても、メッセージ一つ届かなくて。

位置追跡しても反応ないし、こっちからのメッセージにも返事がないし。

まさかリーダーがアイテムの持ち逃げなんてするはずないので、嫌な予感がして、何人かで黒鉄宮の《生命の碑》を確認にいきました。

そしたら……………

「死んでた、と?」

レンがそこで、口一杯に食べ物を詰め込んだリスのような顔で言った。

ヨルコはぎゅっと唇を噛み、力無く首を縦に振った。

キリトとアスナは、かけるべき言葉が見つからないのか、黙っていた。

幸い──と言うべきか、ヨルコはやがて目尻を拭うと顔を上げ、震えてはいるがはっきりした口調で告げた。

「死亡時刻は、リーダーが指輪を預かって上層に行った日の夜中、一時過ぎでした。死亡理由は………貫通ダメージ、です」

「…………そんなレアアイテムを抱えて圏外に出るはずがないよな。てことは………」

「……《睡眠PK》…………」

ポツリと言ったレンの呟きに、アスナもかすかに首肯した。

《睡眠PK》とは、まぁ、要するに《圏内で殺人をする唯一の手段》だ。

確かに圏内ではアンチクリミナルコードの名の下に、プレイヤーは他のプレイヤーに対しての一切の直接的犯罪行為は犯せない。

しかし、残念ながら、こちらには抜け道が残されている。

その一つが、プレイヤーが熟睡しているケースだ。

長時間の戦闘で消耗したりして、ほとんど失神に近いレベルで深く眠っているプレイヤーは、少しの刺激では目覚めない場合もある。

そこを狙って、《完全決着モード》のデュエルを申し込み、寝ている相手の指を勝手に動かしてOKボタンをクリックさせる。あとは文字通り寝首を掻くだけだ。あるいは更に大胆に、相手の体を圏外まで運び出してしまうという手もある。

直立し、足を踏ん張っているプレイヤーは《コード》で保護され強引に動かすことできないが、《担架(ストレッチャー)》アイテムに乗せれば移動は自由自在だ。

このどちらのケースも、過去に実際に行われ、今ではあらゆるプレイヤーは必ず施錠(ロック)できるプレイヤーホームか、宿屋で寝るようになっている。

「半年前なら、
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