第8話 邂逅は突然に
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――――気配を感知できなくとも手当たり次第に探すべきだったと。
しかし気配探知の範囲は衛宮邸まで入れていたのに、感知できなかった事に疑問がある。
いや、サーヴァントである以上アサシンならば当然可能であろうが、それはあり得ない。
(アサシンなら最初に来たはずだ!?なのに・・・・・・・・・いや、まさか、ガイアの使徒では無いって言うのか?――――だとしたら、聖杯戦争のサーヴァント・・・?)
色々と考える中で、横からシーマが叫び声が聞こえて来る。。
「何を考えているかは知らぬが、もうすぐだぞ!」
シーマの言葉に我に返ったと同時に、2人揃って衛宮邸の敷地の内側と外側に隔てる塀の瓦の上に着地した。
「ッッ!!?」
「これは・・・!」
漸く衛宮邸に帰還した2人は絶句する。
サーヴァント本来の姿に戻ったエジソンに、迎撃のために態々来てくれた雷画に嵐臥に石蕗和成の計4人が倒れ伏していた。
この惨状に思わず激情に駆られそうになる士郎だが、冷静に戻す為の平手をシーマから喰らう。
「落ち着け、シロウ!よく見ろあの4人を!いずれもほとんど外傷もないし、魂を抜かれているワケでは無い様だぞ」
「・・・・・・・・・」
確かにシーマの言う通り、如何やら気絶しているだけの様だ。
だがこの元凶は、現在進行形でスカサハと交戦中のままだ。
「クッ!?」
『随分ト苦シそうダな?アるバの女王ヨ』
スカサハは最初こそ戸惑いはしたが、何故お前が此処に居ると叫びながらも攻撃していた。
しかしそれも次々に周囲の者達が倒されて気絶していき、その上自分の縦横無尽の攻撃も効かずに、少しづつじりじりと防戦一方にを強制されて来ていた。
今はルーン魔術なども駆使して何とか押しとどめているが、それも時間の問題である。
しかしそこに、いつの間にかに戻って来ていた士郎とシーマが突っ込んで行った。
「セイっ!」
「やあッ!!」
投影宝具である干将莫邪の振り下ろしと、恐らく宝具なのだろうシーマの剣振り上げを禍々しいサーヴァントは大鎌のようなモノで防ぎ切り、押し返す。
押し返されても見事に着地する士郎とシーマ。
そして士郎は睨みながら言う。
「テメェ、何者だっ!」
『・・・・・・衛宮シ郎カ』
「!?」
スカサハは士郎の口にした言葉に耳を疑った。
士郎の記憶を幾度も覘いた事のあるスカサハからすれば何故と思ったのだ。
士郎は本来の世界での記憶を一部失っているが、クー・フーリンの事は覚えている筈だ。
なのに士郎はクー・フーリンに向けて何者だと口にしたのだ。
この事に疑問
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