暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第238話 秘密
[9/11]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
を膨らませるユウキが実に対照的だった。
それだけで十分だった。
天真爛漫なお転婆娘のユウキに、御淑やかで才色兼備なしっかり者のラン。
見ていたら、そういう印象を得てしまうから。
「ふふ……」
リュウキも同様の印象を得たのだろうか、口元に手を充てて、笑っていた。
それを見たユウキが更に頬を膨らませる。
「ああーーー、リューキまで! 何だか、ひどいやっ!」
早速呼び捨てでリュウキの名を呼ぶユウキ。
このメンバーとは、もうあっという間に仲良くなれるだろう、と感じたアスナやレイナだった。
そしてその後は、我先に、と握手を差し出す他のメンバーたちと固く握手を交わし、新たに注文した大ジョッキでの乾杯が一段落ついた所で、アスナはふと浮かんできた疑問をユウキに向かって口にした。
「そう言えば ユウキさ……、ユウキ達は、デュエルで強い人を探してたんだよね?」
「うん、そうだよー。ほんとは、姉ちゃんと別々で探すつもりだったんだけど、最初の1回目のデュエルで、結構注目されちゃって……」
てへへへ、と笑うユウキ。
つまり、2人組の最強コンビ、《剣聖》と《絶剣》の名が広がった今、別々の場所で散開するよりは、それなりに開けたあの孤島で 2人組でする方が効率がより良い、と言う結論に至った様だ。
「それならさ? 私たちよりも前に、強い人はいっぱいいたと思うんだけどなぁ……、あ、 リュウキ君は例外だからね? そこの所は宜しくね」
「っ――、って 別に 例外じゃなくて良いだろ」
アスナの突然の言葉に 思わず変な所に、ドリンクが入ってしまいそうだったが、何とか堪えるリュウキ。食道ではなく、気管の方へと。……最近では
現実感
(
リアリティ
)
が更に増してきた様な気がする――、とどことなく感じたのはまた別の話。
「あはははっ、でも 判るよー。だって、リュウキってば、姉ちゃんに勝っちゃうんだからショウガナイってっ!」
「とっても強かったですから。私も判りますよ」
「スリーピング・ナイツ最強のランだしなぁ! あ、次はオレと戦ってくれ!!」
ユウキがそういった所で、ランやジュンもずいっ、と身体を寄せてきて――、改めて周囲の視線が自分に集まる気がした。……気がする、ではなく、間違いなく向けられていた。何処か癖のある笑みは、何年も苦楽を共にした、友達の様な、笑顔。
この質のモノは……いつものメンバー達のそれと同種だった。つまり、そこまで打ち解けている、と言う事だろう。
つい先ほどまで、いろんな質問攻め+褒め言葉、称賛……等々があって、誰もが認める恥ずかしがり屋さんな、リュウキは正直参ってしまっていたのだ。
「ふふっ、あ ほら お姉ちゃん。話、戻そうよ。私もちょ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ