Operation 01
出会い
Mission1「砕けた空」
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1999年7月8日、小惑星ユリシーズはロシュ限界を突破。ユージア大陸では八基の120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲ストーンヘンジを始めとした破砕手段が講じられたものの、多数の破片が大気中で燃え尽きることなく落着。最初の2週間で50万人が死亡。経済的にも大打撃を受け、そして爪痕を残した。
そしてアネア大陸では東部のエストバキア連邦による隕石迎撃システム「シャンデリア」はユリシーズの軌道、および被害の再計算によりアネア大陸に被害が及ぶことが判明した事があまりにも急だった事に頓挫。ユージア大陸と同じように迎撃ができずエストバキア連邦は壊滅、経済は破綻した。エメリア共和国には隕石による被害はごく僅かで、エストバキアへの復興支援を行っていたが、内戦の勃発の危機により一時凍結した。
その時に見た空を、今でも覚えている。そして、ノースポイント・ニューフィールド島のアンダーソンクレーターの中心部が「我が家」だったことも。
自分の手の感覚には「父」が握りしめたような感覚が残っていたということしか、鮮明に覚えていない。そして、姉も母も亡くなったこと。
難民が大量に発生し、その問題をエルジアに押し付けるという形で解決させてしまった結果が、大陸戦争の引き金になった。そして、平和の為に作られたストーンヘンジも人を殺すためにエルジアによって占拠、投入された。
そして父も戦争に向かった。消息は、文通もしなかったからわからない。
大陸から完全に撤退し敗戦目前のISAFは最後の覚悟で立て直しを図りこれに成功。幾多の戦いが繰り広げられながらもその争いに終止符を打った。しかし結果として、ただ人が多く死んだだけの戦争となっただけ。それでも平和に向かおうとしていたのだが。
2006年10月、それが覆る。ISAF、Independent States Allied Forceが自由エルジアを壊滅させた後、解散した矢先の出来事。
それはある漁船の行方不明から始まった。突然通信が途絶え、形跡も残らないという奇妙な事件から。調べても犯人も出てこないまま、寧ろ増えていった。ましてや、各国が保有するイージス艦にまでも被害は及んだ。これら一連の事件の真犯人をとらえ、そして呼称が付けられるまでは。
事態を受けISAFはノースポイントから再結集を宣言、ISAFには今までとは違いオーシアやユークトバニアなどが加わり大規模な多国籍軍隊として形成されていった。そして研究機関は共通して海で発生し、そして水上レーダーにも映らない「艦」であることから「深海棲艦」という名前までがついた。
だが、戦局は最初から悪かった。
緒戦はISAFに加担したエ
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