第5話 復讐に燃える男、俺の名を言ってみろ!
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皆さまは覚えているだろうか―――
この話を遡る事第2話の冒頭。その場面で謎の男が登場した場面を。
そして、突然氷漬けになりそのまま作者からもすっかり忘れ去られてしまった悲しい男の事を。
今回のお話しはこの悲しい男を中心にした感じになっております。
え? ケンシロウ達の活躍が見たいですって?
その内にね―――
***
空は快晴、世間的に言うなら絶好の洗濯日和と言うだろうか、幻想郷で言うならば絶好の弾幕日和とも言えるほどの青空の下、此処幻想郷に住まう人々は今日もその日一日を逞しく懸命に、そして面白おかしく楽しく生きている今日この頃だったりする。
そんな人達から少しくらい離れた大きな湖。其処では小さな女の子二人が楽しくワイワイ騒いでいる何とも微笑ましい光景が見られた。
ふつうなら笑って見ていられる光景だろうしロリコンの方が居たら涎を垂らして眺めているであろう光景なのだが、この子たち二人とも背中に羽の様なものを生やしているのだ。
まぁ、要するにふつうの人間ではないと言うのは確実に言える事でしょうねぇ。
「おっはよぉぉ! 大ちゃん!」
「おはよう、チルノちゃん。今日も相変わらず元気だね」
「そりゃそうだよ! なんたってあたいは最強だからね!!」
一体何の根拠があっての最強なのか甚だ疑問が尽きないのだが、とにかくその疑問を追及するのはこの話の登場人物達に一任する事にしよう。一々地の文に書くのも面倒なn・・・ゲフンゲフン。
「それよりもさぁ、大ちゃんこれ見てよこれ!!!」
「何なのチルノちゃん?」
「これこれ!!!! 今朝あたいが見つけたんだよ!!!!!」
「どうでも良いけどチルノちゃん「!」が言葉の中に多くあるから聞き取り辛いんだけど」
「しょうがないじゃん! あたいは最強なんだからさ!!!」
それとこれとは全く関係ないと思うのは作者だけではないと思う。いや、絶対そう思う。ってか誰か思ってほしい。
そんな思いはさておいて、チルノがやかましく自分が見つけた物を見せたがっているようなので其処に話題を移してみよう。
其処にあったのは、巨大な氷の塊と、その中で無残にも氷漬けになっている仮面を被った人間(?)と思わしき生き物の類であった。
「何これ? 氷の塊はチルノちゃんがやったと分かるけど・・・中に居るのは・・・一体何?」
「分かんない!!! 大ちゃんなら何か分かると思ったんだけどね!!!」
「う〜ん、これじゃ良く分からないよ。氷を溶かして中の人に聞いてみた方が良いんじゃない?」
「おぉっ!! 流石大ちゃん頭良い!! このあたいに次いで最強なだけあるね!!」
「何でも最強に結びつけるのは無理があると思うよチルノちゃん」
大ちゃ
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