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空気を読まない拳士達が幻想入り
第5話 復讐に燃える男、俺の名を言ってみろ!
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の反則じゃねぇか!」
「何言ってんのさぁ。これが弾幕ごっこなんだよ!!」
「これの何処が安全な戦いだああああああ! 間違いなくこれ死人でる戦いだろうがあああああああ!」

 笑いながら氷の塊を無数に投げつけて来るチルノ。そんでもってそれから必死に逃げまどいながら泣き叫ぶ北斗神拳伝承者(笑)
 全く以て滑稽な絵面に見えていた。
 そんな絵面を見て、大妖精は一人微笑んでいた。

「チルノちゃんったら、あんなに楽しそうに弾幕ごっこしてる。何だか自分の事みたいで嬉しいなぁ」
「微笑んでないで助けろぉぉぉ! 死ぬ、これまじで俺死ぬからああああああああ!」

 ケンシロウの悲痛な叫びも空しく、その後も続々と降り注ぐ氷の塊に押し潰され、哀れ地上最強の拳法家は幻想郷最強(自称)の妖精にコテンパンにされてしまったのであった。

「えっへん、どうだケンシロウ! あたいが最強だって分かったかぁ!!!」
「あ・・・あぁ・・・い、生きてる・・・俺・・・生きてるぅ?・・・うぅぅ・・・」
「大丈夫ですか? ケンシロウさん」

 勝ち誇った顔で高笑いを浮かべるチルノの足元には、ボロ雑巾の様にズタボロにされたケンシロウの無残な姿が其処に転がっていた。

「にしてもケンシロウって弱いんだなぁ。ケンシロウって元の世界だと本当に最強だったの?」
「あ、当たり前だろうが! 今回はたまたま弾幕バトル初体験だったんで良くわかんなくて負けちまっただけなんだ。ルールさえ分かれば負ける訳ねぇ。北斗神拳は無敵なんだよ!」
「え〜〜、本当かなぁ?」
 
 流石のチルノも疑い始めて来た。まぁ、北斗神拳を知らない以上それがどれ程凄いのか全く分からない。それでは疑われても当然と言える。

(にしても、このガキ滅茶苦茶強ぇなぁ。これならこいつを使ってケンシロウをぶちのめすのも訳ねぇかも知れねぇな。とりあえずここは何としてでもこいつを仲間に引き入れねぇと)
「ところで、俺様から一つ提案があるんだが」
「何?」
「チルノ。俺と手を組まねぇか? 幻想郷最強のお前と地上最強の俺様達が手を組めば、この幻想郷とやらを俺達の物に出来るんだぜ」
「え〜、だってケンシロウさっきあたいと弾幕ごっこして負けたじゃん。つまり弱いって事なんじゃないの?」
「分かってないな。それは幻想郷で最強のお前にだから負けたんだよ。つまり、お前意外の奴になら負ける事は断じてない! 何故なら俺様は地上最強の拳法家だからな」
「そっか、ケンシロウが弱いんじゃなくて、あたいが強すぎたから負けちゃったのか。流石ケンシロウ。其処に気づくなんてあんたも最強なんだねぇ!!」
「あたぼうよぉ! その最強の俺達が手を組んで、この幻想郷を支配してやろうじゃねぇか!」
「しはい? 良く分かんないけど分かった! あたい
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