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空気を読まない拳士達が幻想入り
第5話 復讐に燃える男、俺の名を言ってみろ!
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ゃケンシロウって外の世界から来たんだ!! ねぇねぇ、ケンシロウも元居た世界だと最強だったの?」
「当たり前だろう! 俺は北斗神拳の伝承者だぞ。地上最強の拳法家とは俺様の為にあるような言葉だな」

 自信満々に答えるケンシロウ。それが嘘か真かは言った本人、並びに北斗神拳と関わりのある人間にしか分からない事だったりする。

「ねぇねぇケンシロウ。それじゃぁさぁ! あたいと弾幕ごっこで勝負しようよ!」
「はぁ? 何だ、その弾幕ごっこってのは?」
「幻想郷で行われている勝負方法ですよ。お互いに弾幕を用いて勝負を決めるんです。一応人間が妖怪や神様と対等に戦えるように作られた安全な戦いなんです。スペルカード等もこの弾幕ごっこに使われるんですよ」
「スペルカード?」

 またしても分からない単語が飛び出してきた。此処幻想郷にはまだまだ知らない事が多く存在していそうだ。
 現にこれを書いてる私自身まだ分からない事ばかりで結構大変なのだから。

「まぁ、要するに試合みたいなもんなんだろ? その弾幕とかスペルカードとかは良く分かんねぇが、そう言う事だったらまぁ、受けてやっても良いぞ」
「本当! やったぁ!!」

 ケンシロウがOKの意思表示をしてくれた事に大喜びするチルノ。その辺りが何処か子供っぽかったりする。

(良く分からんが、これでこいつらがどれ程使えるかが試せるな。ま、適当にあしらってやるとするか)

 この時、ケンシロウは完全にチルノを侮っていた。確かにチルノは外見からして小さな子供に見える。だが、幻想郷では外見に騙されてはいけない。
 その意味をケンシロウはこの後すぐに思い知る事となる。

「あ、私は見てますね。でもケンシロウさん。本当に大丈夫ですか? 外の世界から来たって事はケンシロウさんスペルカードもないんでしょうけど」
「あぁ? 大丈夫だって。只の試合なら昔から散々やってきたから問題ねぇよ」
「そうですか・・・まぁ、お気をつけて」
(何を気を付けるってんだ? まぁ、仮にも幻想郷最強ってんだし、それなりに気を付けてみるか)

 そんなこんなでケンシロウ(仮名)対チルノの弾幕ごっこが此処に開始される事になった。

「そんじゃまずはこっちからいくよぉ!!!」
「元気が良いじゃねぇか。どっからでも掛かってきやがれ!」

 開幕と同時に構えを執るケンシロウ。だが、そんなケンシロウに向かってきたのはチルノではなく、無数の氷の塊であった。

「な、何じゃありゃあああああああああ!」

 いきなり突然襲ってくる氷の塊の群れにさっきまでの自信は何処へ行ったのか。すっかり逃げまどっていた。

「ほらほらほらぁ! どんどんいっくぞぉぉぉ!!!」
「ちょ、ちょっと待って! ちょっとタイム! ってか、こんな
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