第三話:二人:
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、優しげな笑みを浮かべてスバルの頭を撫でる。
「お前は今、一人じゃなくて二人だぞ」
ガジルの言葉が、スバルの脳裏に綺麗に焼き付いた。
???一人じゃなくて、二人????
「・・・ぅわぁぁぁあ・・・・」
今まで以上の大粒の涙がスバルの瞳から溢れ出た。
「お前、耳しょげてんぞ」
ガジルが下がっているスバルの耳をつつきながらそう言うと、スバルは小さな声で「?っざい」と呟いた。
その小さな声に、ガジルはまた面白そうに耳をつついた。
同じ頃、マグノリアから三つ程離れた街で、四人のフェアリーテイル団員がいた。
「あーッ!明日にはギルドに戻れるー!」
眼鏡をかけた女は、満面の笑みで背筋をぐぐっと伸ばす。
近くにいた仮面の男は、「そーだなー」と、笑顔でそう言って、側を飛ぶ人形に話しかける。
そんな二人を眺める、大きな傷が顔にある一人の男がいた。
「話に入らないのか?」
すらりとした男にそう言われるも、傷の男はフッと笑って「いい」と答えるだけだった。
「・・・何か気になる事でもあるのか?」
そう言われた傷の男は、頭をガシガシとかきながら、窓を眺めて呟いた。
「何か、ギルドに帰ったら面白くなりそうな気がしてる」
「・・・期待通りになればいいな、ラクサス」
??ラクサスと呼ばれた男は、すらりとした男に向けて、少し怪しげな笑みを浮かべた。
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