火砲・ミサイル解説解説(日本編)その2
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で編制され、師団や重要地域の防空に使われている。
「96式多目的誘導弾システム」(64セット)
種別:対戦車・対上陸用舟艇ミサイルシステム
製造:陸上自衛隊研究本部と川崎重工業
ミサイル直径:約160mm
ミサイル全長:約2000mm
ミサイル重量:約60kg
誘導方式:光ファイバTVM(IIR)方式
96式多目的誘導弾システムは、日本の川崎重工業が開発した対戦車・対上陸用舟艇ミサイルシステム(対戦車ミサイル)である。陸上自衛隊で使用されている。
発射地点の見通し線外目標に対して攻撃が可能な多目的誘導弾で、射程は非公開ながら10km以上とされる。
光ファイバーTVM赤外線画像誘導方式を採用し、ミサイル先端部のNEC製赤外線シーカーが捜索探知した目標の画像信号を光ファイバー経由で地上誘導装置に送る。
射手はミサイルから送られてくる画像をテレビ画像として確認し、追尾の指示を行う。発射機を敵の視線に晒す必要が無いため、敵の反撃を防ぎ、部隊の生存性を高めることが可能。
発射機、地上誘導装置、射撃指揮装置、
情報処理装置、装填機、観測機材からなるシステムで、情報処理装置及び装填機を3 1/2tトラックに、その他は高機動車に搭載して運用される。そのため、1個射撃分隊につき6両で構成される。発射機に装填された誘導弾コンテナには8発の誘導弾が格納されており、再装填の際は装填機でコンテナごと取り替える。
ミサイル発射機は8連装で高機動車に搭載されており、発射時にはジャッキで車体を固定し、噴流偏向板を展開し、発射機に仰角をかける。
ミサイルは発射されると4枚2組の翼が展開される。目標手前の上空まで急上昇しながら飛行し、目標に向け鋭角に落下、
比較的装甲の薄い上面に直撃する飛翔経路を取る。
エアクッション艇を含む上陸用舟艇にも対処可能であり、
主力戦車を含む全ての車両を撃破する能力を有している。複合装甲のような特殊装甲にも対処可能とされる。目標に応じ信管遅延秒時の変更が可能であり、対舟艇攻撃時には遅延動作する。ミサイルの誘導には地上誘導装置が不可欠であり、
発射機と地上誘導装置の光ファイバーでの連結が必要であるなどの準備が必要。
光ファイバー有線誘導式ミサイルはアメリカ合衆国やヨーロッパでも開発が行われているが、2009年までに配備に至ったのは96式のみである。当初、この火器は79式対舟艇対戦車誘導弾(重MAT)の後継システムとして開発した経緯があったが、現在では調達数及び予算の関係から後継システムとしてではなく、全く新しいカテゴリーでの配備が続けられている。
これは 1個射撃分隊分(1個射撃小隊は2個分隊編成)を調達するのにシステム
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