暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜隻腕の大剣使い〜
第70話銃の世界
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
せいだよな?オレ男だもん。こんな胸に重苦しい脂肪の塊をぶら下げてる訳なーーーあった!

「何じゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

オレ女になってる!!何故に!?何でオレ女になってんの!?何でこんな胸デカくなってんの!?何で産まれた時から標準装備してた剣が鞘になってんの!?何故にこんなーーーそうか、性別反転事故だ!!
性別反転事故ーーー仮想世界で現実とは違う性別のアバターに設定すると、現実の肉体にも悪い影響を与えるため、《アミュスフィア》にはプレイヤーの脳から発せられる脳波を計って性別を判定するシステムがある。だから今のバーチャルMMOはSAOの時みたいに性別を自由に決める事が出来なくなっている。だが今のオレのようにアバターの性別が変わってしまう事が稀にある。それが性別反転事故だ。
でも何でオレがーーーとにかく今はここから逃げるしかない!世界観からかSAOやALOよりも女性プレイヤーが少ないゲームだ、この世界の男たちは女に飢えているに違いない!!!




******




ただ周りを見ずに泣きながら走った結果、迷いました。ここがどこなのか分からない。オレが男なのか女なのか分からなくなってしまった。オレは今どこなのか分からない場所に置いてある樽の上に座って泣いている。本当なら名前を売って死銃(デス・ガン)と接触しなくちゃいけないのにーーーもうそんなのドウデモイイ。死銃(デス・ガン)様ァァァァ、貴方の存在がただの噂の産物や都市伝説であってくれェェェェ!オレを早く男に戻してくれェェェェ!オレを誰が得するのか分からない女体化した主人公から解放してくれェェェェェェェェ!!!!!

「ねぇ、あなた、大丈夫?」

「グスッ・・・ふえ・・・?」

オレが泣いているところに誰かが話しかけてきた。その声の主に顔を向けたらそこにはーーー黄土色のコートと灰色のジーンズを着て、白いマフラーを巻いた水色のショートヘアーの、蒼い瞳の女の子だった。

「あなた・・・このゲーム初めて?それに何で泣いてるの?」

「はい、そうです。コンバートしたばかりで、いざアバターを確認したら女になっておりました・・・」

「え?あなた、男なの?もしかして性別反転事故?」

オレは《死銃(デス・ガン)事件》を除いた全ての事情を話した。オレが17歳の高校生男子で、別のゲームからコンバートしたら女になっていた事を全て。SAOでのアスナさんの気持ちがよく分かったよ。もしかしたらシリカもこんな調子でSAOで中層のアイドルとか言われてたんだと思うし、スグも多分こんなだったんだろうなーーー

「すみません。無理も承知で厚かましいのも覚悟の上でお願いしたいんですが・・・色々、教えてくれませんか?今は男に頼むのがとてつもなく恐いんです・・・」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ