第70話銃の世界
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て若い衝動を暴走させないように。
菊岡誠二郎】
追記は余計だ。オレはこの紙をクシャクシャに丸めて、ズボンのポケットに突っ込む。
「それじゃあ、早速ネットに接続しますんで」
「はい、準備出来てるよ」
よし、じゃあ早速オレの《アミュスフィア》を接続してーーー
「じゃあ脱いで、神鳴君」
「はい!?」
急に何を言い出すんだ!?オレそういうーーーあぁ、そっか。電極貼るのか。
「心配しなくても大丈夫よ。どうせ入院中に全部見ちゃったんだから〜・・・」
そう言って安岐さんは視線をオレの股間に落とし、オレは股間を隠す。
「あの・・・上だけでいいですか?」
「う〜ん・・・うん」
******
「よし、これでOKと!」
オレは上半身裸になり、ベッドに寝転がれるように座った。今オレの身体中には心電図を測るための電極が貼られている。
「それじゃあ行ってきます。多分4〜5時間くらい潜りっぱなしだと思いますが」
「はーい。神鳴君の身体はしっかり見てるから、安心して行ってらっしゃい!」
「よ、よろしくお願いします・・・」
実際オレ上に何も着てないんだけどーーー安岐さん、言い方ってモンがあるだろ。
オレは呆れながらも《アミュスフィア》を起動して、ベッドに横たわる。そして目を瞑り、SAOベータテスト時代から言い馴れたセリフを言う。仮想世界への扉を開くための、魔法の言葉ーーー
「リンクスタート!!」
ライリュウside
《ガンゲイル・オンライン》、首都・グロッケン
目を開けば、現実にありそうで、それでいて存在しないような少し荒廃したような街だった。そしてそこら中に銃を持った厳つい顔の男たちがいた。ALOとはまるで違う雰囲気ーーー世界観だ。PvPーーー殺し合いに特化した世界って事か。
さて、オレのアバターはどんな姿だ?せめて厳ついおっさんは嫌だぞ。そう思いながらオレは後ろに振り向き、アバターの姿を見るための鏡を見た。そこにはーーー
「わー、オレ可愛い〜・・・じゃなくて」
オレーーー何か女みてぇなアバターだな。白いシャツと黒いズボンは初期装備だろうから別にいいとして、何でこんな女みてぇな顔なの?黒いショートボブの髪形、ちょっとつり上がった目、鼻も結構整ってる。これ男アバターだよな?女みてぇな男アバター。厳ついおっさんは嫌だけど、流石にこれはーーー仕方ない、我慢しよう。幸いかんなはALOだし、そもそもあいつは女が好きなんだ。いくら女みたいなアバターでも、男なんだから襲いはしないだろ。こんな胸がムニッとした男を襲うような奴じゃーーー
「・・・ムニッ?」
何でだ?今、完全に男が出さないような音がしたぞーーー気の
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