暁 〜小説投稿サイト〜
デュエル・マスターズ〜龍を使役する少年の物語〜
第11話:これからと金髪少女と不良と……
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夏休みの予定決まってないだろ?」

 突然、デッキを片付けた勝は皆にそう言い、それを聞いたモルトは驚き、まだ夏休みの予定が決まってないと、問い掛けた。

「すみません。今週中に終わらせないといけない宿題があるので…」
「そ、そうか。それなら仕方ないな。呼び止めて悪かったな」

 モルトの問い掛けに勝は謝りながら説明し、それを聞いたモルトは勝に謝った。

「いえ、謝るなくて結構です。それでは…」

 そこまで言うと勝は荷物を持って部室を出た。










「オイ!お前!人様にぶつかっといて謝らないとはどういうことだ?ああ?」
「………」
「無口とは良い度胸じゃねぇか!」
「女だからって、何でも許されると思ったら、大間違いだぜ!」

 その頃、近くの道で一人の金髪少女が三人の男達に絡まれていた。

「オイ!テメエ!何とか言ったらどうだ!」

 体勢が大きい男は少女の胸ぐらを掴み、顔を近付けて叫んだ。

「……あれは?」

 その様子を勝は偶然見かけてしまった。

(……はぁ、仕方ない)

 勝は仕方なく、四人に近付いた。

「何やってるんですか?」

「あ?何だぁ、お前?」

 勝の問い掛けに少女の胸ぐらを掴んでいた男が少々キレながら勝に問い掛けた。
 それを聞いた勝は彼がリーダーだろうと、脳裏でそう思った。
 それによく見ると、赤茶色の長いズボン、白い長袖の服に赤茶色のネクタイ、そして赤茶色のブレザーを羽織っており、勝達が通う中学と同じ制服だった。

「全く、学校の近くで小中に喧嘩売るとか、もう少し場所を考えてほしいですね」
「お前に言われたくないわ!」
「それにお前、俺達と同じ生徒だな!お前からも言ってくれないか?この女、俺達にぶつかっといて謝りもしないんだぜぇ?どうかと思うよ?」

 勝の言葉に一人の部下が突っ込みを入れ、もう一人の部下が何とまぁ、正論らしいことを勝に言った。

「……確かに、彼女にも非があるけど、それを根に持つ君達にも原因があるんじゃないの?」

 それを聞いた勝は彼の言葉に渋々納得するも少女よりも彼等三人の方が悪いと言わんばかりにそう言った。

「何よぉ!」
「それじゃ、俺様達が悪い見たいじゃないか!」
「そう言う風に言ったんです」
「コイツ、言わせておけばいい気になるんじゃねぇ!」

 勝の挑発的な言葉に一人の部下が勝に殴り掛かった。

「待て!」
「ッ、アニキ…?」

 だが、先程まで少女に怒鳴っていたリーダーらしき男が部下に待ったを掛ける。
 それを聞いた部下は拳を抑えてリーダーに問い掛けようとしたが、それを遮るかのように先にリーダーが口を開いた。

「お前、確か『デュエマ部』の日
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